先週の金曜日に、私たちが住んでいます「公寓」と道路の間が、制服を着た5~6人の役人の一声で、すっかり綺麗になりました。5階のベランダから、その様子を眺めていました。様々なものが乱雑に置かれたり放置されていたのが、すっかり片付けさせられていました。そこに橙色の制服を着た清掃員が10人ほどやってきて、ゴミを綺麗にしていきました。土曜日に、無料送迎バスで、少し離れたところにあるスーパーに買物に行った道沿いも、すっかり綺麗にされていたのです。昨日の日曜日の午前中も、家内とバスに乗って出かけたのですが、そのバス通りの両側は、以前とは全く見違えるほどに、綺麗にされているではありませんか。7年の中国での生活の中で、金曜日以降の激変振りに驚かされています。
以前、師範大学で中国語を学んでいた時も、ある週に、校舎や校庭が、すっかり整頓され、花で飾られ、破れや壊れが修繕されていました。私たちの胸には、「◯◯師範大学」というバッチが付けられることになったのです。どうしてかといいますと、中央から学校の視察があるのだそうで、そのための備えだったのです。普段と一変していく様子を、興味津々で眺めていました。そんなことを思い出しながら、『この週末に、どなたかかが視察に来られるのにちがいない!』と確信したのです。普段、道路も歩道も横断歩道も、様々なものが置かれていて、歩くのに支障がありましたから、『これはいい!』と大歓迎しています。家内は、『ずっとこのままであって欲しいわ!』と言っておりました。
そう言えば、わが家にお客様が来るときには、普段以上に綺麗にそうじをするので、街の中の変化を、他人ごとのように眺めて観察していてはいけないなと思わされております。街の驚くほどの変化がみられます。そう言えば、日本も「東京オリンピック」を境に、ずいぶんと変わっていったのを思い出します。新宿や渋谷の路地裏は、同じようだったからです。何らかの外からの刺激によって街は変化していくのでしょうか。人だって同じですね、様々な刺激があって、人は変えられ、新たにされていくのでしょう。そんなことを思う、週の初めの朝であります。