外が、大変にぎやかです。寒さで、昨日まで縮こまっていた人も樹木も車も家も、洗濯物でさえも、24度くらいに気温が上がったからでしょうか。すべてが、ポカポカの春を感じて、喜びを表現しているのです。所用で銀行とコピー店に、バスと歩きで出かけてきたのですが、コートもセーターも不要で、歩くだけで汗をかいてしまいました。
次男が、寒いだろうからと、釣りをする人が冬場に着る、アメリカのメーカーのコートをくれて、それを着て帰ってきたのですが、さすが、今日は着ることなしに外出をしたのです。帰り道、鼻歌がついて出てきてしまいました。高野辰之作詞・岡野貞一作曲/文部省唱歌(三年)の「春が来た」です。
春が来た 春が来た どこに来た
山に来た 里に来た
野にも来た
花がさく 花がさく どこにさく
山にさく 里にさく
野にもさく
鳥がなく 鳥がなく どこでなく
山で鳴く 里で鳴く
野でも鳴く
歌ってる間に、小学校の教室を思い出し、先生がオルガンを弾いて、合唱していた様子を思い出しました。登下校の田圃の畦道には、草が生い出で、やがて花が咲き始めてきました。懐かしいですね、当時の日本は、小学唱歌に歌われるような光景がどこででも見られたのですが。
今日の、私の家の周りは、車の騒音が人のざわざわ声をかき消すかのように、鳴り響いています。全てのものが躍動し始め、活発になるこの時期、やはり春が一番、生きる力を感じさせてくれる季節なのでしょうか。「春節」を祝う、中国のみなさんの気持ちと同じです。昨晩、私の家の前の広場に出し物が出ていまして、大きな音量で音楽が流れていました。ここ中国で、な、なんと、ロック調にアレンジした、実にウキウキさせるような「四季の歌(荒木とよひさ作詞・作曲)」だったのです。
春を愛する人は 心清き人
すみれの花のような ぼくの友だち (夏秋冬省略)
昨晩の音楽は、まるで「預言」だったのかも知れません、いっぺんに春到来の今日を迎えました。明日から、後期の授業が始まります。前期に引き続いて3年生の「作文」、同じく3年生の「日本の社会と国情」という新規の講座を担当します。今日は、その準備で一日過ごしましたが、『もう春!』ですが、まだまだ寒さがぶり返してきますので、油断大敵で過ごそうと思っております。