山手線の日暮里から、千葉、茨城、福島、宮城の各県を結ぶJRの常磐線があります。昨日の日曜日、その沿線の「我孫子」まで家内と一緒に、中国で出会った方と、その友人のみなさんを訪ねることができました。話をしたり、みなさんがお作りになられたもので食事会まで開いて下さいました。このご婦人は、私たちが住んでいます街にある大学で、長年日本語教師をされたことがあり、教え子に招かれておいでになられた時に、何度か、私たちを訪ねてくださったのです。学生に慕われていて、日本を訪ねる学生のみなさんのお世話をなさり、交流を続けている、<親中派>です。一昨年、十人ほどのグループで中国旅行の途中に、我が家にも寄ってくださったのです。その時は、お茶と手作りの小さなお菓子でおもてなしをしただけでしたが、昨日は、大ご馳走になりました。
この常磐線の沿線の「馬橋」という駅から、「流山電鉄」という私鉄が走っていまして、その終点駅にある事務所で、次兄が働きながら、都内の大学に通っていたのです。小遣いをもらいに、何度も出かけたことがあります。そのことを、全く忘れていましたので、駅名を見て思い出したわけです。ある時、兄の知り合いの年配の方の宴席に連れて行ってもらって、ご馳走になったことがあって、『いいのかな?』と思いながらお腹をイッパイにしたことがあったのです。豊かな農家のおじいさんだったように記憶しています。
その頃の車両は、ローカル線だからでしょうか、ずいぶん古かったと思いまます。ところが昨日、何十年ぶりに乗った電車は、小田急、東京メトロ、JRの相互乗り入れの新型車でした。息子の住む家の最寄り駅から、東横線と副都心線直通電車で、明治神宮前で、千代田線に乗り換えて、我孫子まで一本で行くことができたのです。東京近郊に住む人たちの通勤や通学、買い物や訪問などで利用される人にとっては、驚くほどに便利になっているのが、改めて分かったのです。乗り換えが少なくて、少々余裕で乗り継ぎましたのに、1時間半ほどの電車の旅は、実に快適でした。
昨日の食事の折に、一昨年、私たちの家を訪ねてくださった時の様子を、その時の旅行のリーダーの方が、その印象記を日記に残しておいでだったのです。その日記を、ダウンロードされ印刷して読んでお話しされたのです。その一日にあったことを、公私にわたって、翌日の早朝に日記に記しておられるのだそうです。ついぞ、そのようなことをしたことのない私は、『あれは、何時のことだったっけ?』とうる覚えなのです。ところが二年前の三月の訪問の期日と時間と共に、正確に書き残しておられる「律儀さ」に驚かされてしまいました。お聞きしながら、『そんなこと、話したんだ!』と思ったりしたのです。
<親中派>の日本語教師のご婦人の影響でしょうか、中国旅行をされたからでしょうか、みなさんが<親中派>になっておられ、来日されている中国からのみなさんとの出会いもあるようです。一般民衆は、中日双方に良い印象が溢れているようです。昨日の我孫子のように!市内の名所、自然が大事に保存されている「手賀沼」に案内してくださり、日本唯一の「鳥の博物館」、「手賀沼親水広場水の館」に案内してくださいました。軽い疲れを感じながら夕闇の頭頭に、幾つものお土産を手にして降り立ちましたら、日曜日の有名な駅の周りは、ファッション誌から出て来たような若者たちで溢れていました。
(写真は、我孫子にある「手賀沼」です)