花と無花果と

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 今日の散歩道の農道の脇の水辺に、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)の花が咲き残っていました。どんなに暑くても季節季節に、咲く花に、いつも驚かされています。

 忙しくて、花など眺める余裕がなく、仕事をし、子育てをし、やっと終わって頭をもたげたら、綺麗に咲いて、季節を告げる花に出会って感動を覚えさせてもらえました。

 そう言えば、今日も無花果が、農家の庭に片隅になっているのです。もう何週間も前から、スーパーの棚で売られていましたが、手の届きそうな所で熟していたのです。

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 『「盗んだ水は甘く、こっそり食べる食べ物はうまい」と。 (箴言917節)』

 小学校の通学路を離れた小道の脇の家の中から、垂れ下がって、美味しそうになっていて、この時期なのでしょう、一つももぎ取ってたべてから、どの甘さに誘われて、時々失敬し、何年か繰り返したのです。

 この無花果の持ち主の家のお嬢さんが、同じ教会のメンバーで、 同じ学校の先輩で、共通の恩師の薫陶を受けていたのです。お父さんは、父の仕事と関係にあった旧国鉄の研究所勤務だったそうです。

 何年か前、イチジクドロボーの罪を告白したのです。もうご両親は亡くなられていましたが、罪の告白って、ある面で自由にされるのでしょうか。なんかスッキリして、わだかまりが消えてしまったようでした。

 あの盗んだ無花果の実が、これまで食べた中で、一番甘かったのに、この先輩は、『あんな渋いのをよく食べたんですね!』と言われたのです。今晩の無花果も、大変甘くて、しかも安かったのです。好きな果物を食べて、今晩の幸福度はだいぶ高そうです。

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