朋、エドより来たりて

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 『あなたの父と母を敬え。あなたの神、主が命じられたとおりに。それは、あなたの齢が長くなるため、また、あなたの神、主が与えようとしておられる地で、しあわせになるためである。(申命記516節)』

 『あなたの父と母を喜ばせ、あなたを産んだ母を楽しませよ。 (箴言2325節)』

 友人が、ご夫人と、97歳になるお母さまとご一緒に、昨金曜日に訪ねてくれました。お母さまは、大正の最後の年に、九州の大牟田でお生まれになられたそうです。女学校をおえられて、久留米の洋裁学校で学ばれ、二十歳ごろには、満州に一人旅をされ、ソ満国境の街まで行ったとお話しされておいででした。

 家内の母親が、その久留米の出身だとお話をし、私の父が、満州の奉天(今の瀋陽です)に若い頃にいたと言いましたら、目を丸くされて、会話が弾んだのです。汽車を追いかけて走ったりした通学の様子や、名士のお父さまのことなども、懐かしそうにお話くださったのです。

 親孝行をする息子と、お嫁さんの姿も立派でした。自分の二親は、すでに召されていますから、十分に果たせなかった身には、ちょっと羨ましさを感じたのです。時々、温泉地などに連れ出されていると言っていました。明日は、足利市にある」” Flower park ” に、満開の藤の花を観に、お母さまをお連れするそうです。

 『あなたがたのうちに病気の人がいますか。その人は教会の長老たちを招き、主の御名によって、オリーブ油を塗って祈ってもらいなさい。 (ヤコブ514節)』

 若い頃からの主にある兄弟は、家内にオリーブオイルを注いで祈ってくれました。単純な信頼でなされる祈りには、主の驚くほどの祝福があります。私たちの帰国のたびに、会社のゲストルームを使わせてくださり、さまざまに物心両面で支えてくれてきた兄弟姉妹です。おかげさまで、人形町の銭湯にも浸かることができ、隅田の流れの界隈、江戸の名残を残す下町を、自転車をこいで流すことができました。

 お父さまの事業を継ぎながら、伝道と牧会をしているのです。『朋あり、遠方より来る。また楽しからずや。』な心境であります。

(あしかがフラワーパークの藤、オリーブオイルです)

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