春雨

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 『神はそのいなずまを全天の下、まっすぐに進ませる。それを地の果て果てまでも。そのあとでかみなりが鳴りとどろく。神はそのいかめしい声で雷鳴をとどろかせ、その声の聞こえるときも、いなずまを引き止めない。神は、御声で驚くほどに雷鳴をとどろかせ、私たちの知りえない大きな事をされる。(ヨブ3735節)』

 「二十四節気」で、旧暦三月、いまの4月を、「穀雨」と言うのだそうです。今週月曜日に訪ねました湯西川で、バスを降りましたら、冷たい雨が降っていました。宿までは舗装されていましたが、雨具持参でしたが足元が濡れてしまったのです。宿の着きますと、『お迎えに上がりましたのに!』よ、女主人が言ってくれました。

 「時雨」と書いて、しぐれと読みます。“gooデジタル大辞泉樹雨の用語解説木の葉や枝についた霧が水滴となって落ちること。 また、その水辞書には、「『1 秋の末から冬の初めにかけて、ぱらぱらと通り雨のように降る雨。《冬》「天地(あめつち)の間にほろと―かな/虚子 時雨煮」の略。 涙ぐむこと。涙を落とすこと。また、その涙。』とあります。

 わたしたち日本人は、この雨に特別な気持ちがあるのかも知れません。別名があって、「夕立」、「俄雨(にわかあめ)」、「通り雨」、ちょっと難しい漢字で、「驟雨(しゅうう)」と言ったりします。動詞でも、「時雨れる」と言う表現があり

 日本では、「雨」を様々な言葉で呼んできています。思いつくものも幾つかありますが、調べてみましたら、こんなにありました。

春雨(はるさめ)春の菜種梅雨の頃の弱く降るもの、

緑雨(みどりあめ)新緑の頃に降るもの、

翠雨(すいう)青葉に降りかかるもの、

村雨(むらさめ)降ったと思うとすぐに止んでしまうもの、

瑞雨(ずいう)穀物の生育の益のために降るもの、

秋雨(あきさめ)秋にシトシトと降る長雨

麦雨(むぎあめ)麦が熟する頃に降るもの、

甘雨(かんう)草木を潤すために降るもの、

霧雨(きりさめ)霧だか雨だか判別できない様に降るもの

五月雨(さみだれ)田植え時期に降る長雨、

樹雨(きさめ)木の葉や枝についた霧が水滴となって落ちるもの、

喜雨(きさめ)日照り続きの日に降ってくる恵みの雨、

慈雨(じう)雨が降らないで待ち望んでいたときの恵みの雨、

小糠雨(こぬかあめ)小糠の様な細かくシトシトと降るもの、

涙雨(なみだあめ)ほんの少し涙の様に降るもの、

白雨(はくう)空が明るいのに降る俄雨、

氷雨(ひさめ)冬に降る冷たい雨で雹(ひょう)と言うこともある、

私雨(わたくしあめ)全域ではなく限られたところに降るものもの、

 夏場のセミの鳴き声(本当は声ではなくセミの体を知り合わす音なのだそうです)を聞きますと、暑さを抗議してる様に、強く感じられます。降ってくる様なので、「蟬しぐれ」と言うそうですね。中国の南の街で聞くと、特別に暑く感じてなりませんでした。夏場になると初めに聞こえてくる『ジィージィー!』から、『カナカナカナ!』に変わってくると、暑さも一段落するのでしょうか。

 このところ、「雷都」と呼ばれる宇都宮に近い、ここ栃木では雷の声が聞こえてきません。遠くから徐々に近ずいて、雷光があって、大音響の雷鳴が鳴り渡って、大雨が降るあの勢いが大好きな私は、ちょっと寂しいのです。季節が進むと、聞こえてくるでしょうか。車軸を流す、そんな雨を、長く過ごした華南の街では、「陣雨zhenyu」と言っていました。今ごろの季節には、大音響の雷鳴が、天空をゆする様に、お腹の中に響き渡る様に聞こえていたのを思い出します。

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