水漏れ

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台風19号による、水害を被災したサルビヤは、高根沢町にも疎開し、こちらにも一緒に引っ越して来ました。このアパートのベランダでも、大寒の陽の光を受けて、きれいな紫色に咲いています。この花への愛着は強く、《戦友》への気持ちって、これに似ているのかも知れませんね。水遣りをし続けたのですが、押し寄せた泥水を被った朝顔もハイビスカスも、ついに倒れて、ハイビスカスだけが残りました。

『水も滴るいい男』と、見目かたちの好い男を言うそうですが、この一、二週間、引っ越してきたアパートの玄関が、〈水も湧き出す濡れ三和土〉になったままです。水漏れの現場を見てもらって、一週間以上も音沙汰なしでしたので、隣町の住宅管理会社に、今日、電話をしたのです。夕方、再び現場を見に来てくれました。どうも大工事になりそうで、見積もった建築会社と大家さんとの間で、折衝中だと、答えてくれました。

水の動きが、もう一つ分からないのですが、地下の水道管の水が、何かの加減で、四階のわが家に上ってきて、水漏れをしているという訳です。専門家の見立てですから、こう言ったことはままあるのだそうです。私の思いでは、またの引越しになる様な予感がしているのです。

もう両手、両足の指では数えきれなくなってしまう引越し回数です。どこへ行くのか、「旅鴉(たびがらす)」の心境です。若い頃に歌った、

♯ この世では 
貧しい家に住んでいても心楽し
みくにでは黄金の道を手を繋いで歩こう ♭

が口を突いて出てきます。でも、この家は、日当たりがよいので、気に入ってるのです。築20年、引っ越してきて3ヶ月、20年前の設備が、耐用年数を過ぎているのです。さらに台所の換気扇が故障し、水道栓が壊れ、浴室の排水溝から汚臭が立ち上ってきています。昨日、業者の方に点検してもらいました。交換や、大掃除になりそうです。

「人間(じんかん)五十年」と織田信長が謳ったのですが、七十年も生きると、自分自身にも、様々な故障や老朽化が起こって当然なのでしょう。点検整備は、建物だけではない様です。人間は、修理と交換で片付きませんね。でも《生かされていること》を感謝しているところです。それにしても暖かな一月です。
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