.
.
『しかし、あなたは私を母の胎から取り出した方。母の乳房に拠り頼ませた方。 生まれる前から、私はあなたに、ゆだねられました。母の胎内にいた時から、あなたは私の神です。(詩篇22篇9-10節)』
何時も、『かなわないな!』と思わせられるのは、「母の日」のお母さんたちです。次の詩は、サトウ・ハチローの「おかあさん」です。
母さんはひなたの匂い、けむりの匂い、
白菊の花の色は母さんの足袋の色、
坊やのための子守歌、
痛くしたところをさすって、ちちんぷいぷいと
唱えた母さんの声
母という字は、恰好のとれない難しい字
母さんのひざまくらがなつかしい、
目が覚めてから眠るまで、母さん、母さんと
呼び続けたと詩編が続く。
そして最後のページ、気取って書いてきた詩が
全部吹っ飛ぶ程、感情を露わに
むせび泣くように綴っている。
昨日は、4人の子どもたちから、gift が母親のもとに届きました。毎年のことです。『子はカスがいい!』のお母さんも、ハチローのお母さんも、マルコのお母さんも、『母ちゃんに会いてえよー!』のお母さんも、ダビデが詩に詠んだお母さんも、そして育ててくれた自分の母も、みんな最高なのです。
3日前に、私の弟からも、家内宛に胡蝶蘭が届いたのです。もう二十年も前に自分の奥さんを、病で亡くしている弟からです。もうこの何年もの間、家内を『お母さんは・・・』と、子どもたちに、近況や様子を、メールやチャットで伝えるようになってしまいました。
「小さくなっていったお母さん」だったのを思い出しています。また会えるんです。間も無くかも知れません。『なんて言おう?』と、つい思いあぐねてしまいます。やっぱり、『ありがとう!』が一番、似合いそうです。
(“いらすとや” のカーネーションです)
.