ブドウ

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 ずっと咲き続けてきた、ベランダの朝顔ですが、今朝は、その数が、今季最も多いのです。酷暑の中、やっと涼しさが感じられる様になって、ホッとしたのでしょうか、勢いよく鮮やかな色をたたえながら咲き誇っています。

 その隣で、キュウリが、垣をこえて外に向かって、蔓をのばしています。下の方では、ネムノキやハーブが植えられていて、なんと季節外れのヒマワリも伸びつつあります。狭いベランダに、わが家だけ、花卉が植えられていますが、本来なら、ここで育ててはいけないのかも知れませんね。

 昨日も友人の6歳のお嬢さんが、お母さんとやって来て、そのプランターに、手際よく水やりをしてくれました。自分の家にも、朝顔やトマトまで植えた夏でしたが、嬉々として小さな花の世話をしてくれていました。その優しい気持ちが嬉しかったのです。女子会で、ぶどう園に行き、帰りにお弁当を買って来てくれ、留守番の私も加えて4人でランチをしました。

 暑かった8月が行こうとしています。新学期が、もう始まっていますが、このお嬢さんの幼稚園は、9月1日から始まるそうです。今日は、県北にお住まいのおじいちゃんおばあちゃんとおじさんと従兄弟の家に、お仕事が定休日のお父さんと一緒に、お出かけだそうです。いただいたブドウが美味しかった!

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unsung

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  “ unsung “ と言う英語がある様です。” un “ は “ not “という意味、
” sung “ は「歌う」の過去分詞形です。直訳すると、「歌わない」、「歌われない」になり、褒められたり、感謝されたりされない、目立たない事や人や仕事をいう様です。すると、日陰に咲いている花や、真夜中に働いて、他者の注目外にいる人を言い当てていることができます。

 この社会には、“ unsung job “ があります。札幌の整形外科病院に入院していた時に、目立たない様に、私のベッドに来て、薬の説明をして、帰っていかれる年配のご婦人の薬剤師さんがいました。この方から、睡眠薬を手渡されるだけで、眠りに落ちてしまいそうな印象を受けたのです。『痛みは我慢しないで、眠剤を飲んで、数時間しっかり寝るのが回復に良いんです!』と勧めてくれたのです.

 今、テレビで、荒井ママレ原作の漫画が、ドラマ化され放映されているそうです。題名が、「アンサング・シンデレラ」で、病院の薬剤部門が舞台なのです。医師や看護師は感謝されるのですが、薬剤師は、表に立たないので、感謝されていません。
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 去年から家内が入院や通院で通っている、獨協医科大学病院で、一番忙しく働いていたのが、薬剤部だったでしょうか。目が回りそうに、クルクルと向きを変えながら、調剤した薬を患者さんに、実に慎重に確かめながら、数を数えながら渡すのです。これまで主治医が三度ほど投薬の不足がありましたが、薬剤部のミスは、一度もありませんでした。どんなにか神経を使っているのかが、看て取れるのです。

 その薬局業務を、数ヶ月前から、大手の薬局が、処方箋に従って投薬する様に変わってきています。その手際の良さは、病院の薬剤部での調剤の方がはるかに確かでした。でもよく業務をこなしておいでです。社会の隠れたところで働いてくださる、多くのみなさんに、『ありがとうございます!』と、もっと私たちは感謝すべきだと思うのです。

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