創造的休暇

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「引力」を小学校で学んだのですが、丼やコップを落して、割ってしまうのは、不注意だからとばかり思っていたら、「引力」が原因で落ちるのだと分かって、自分のオッチョコチョイのせいにしないで、安心したのが昨日のことの様です。T大学に落ちたのも、引力が原因だったのかも知れません。

それは、「万有引力の法則」で、太陽系や宇宙の中にも働いているという法則で、アイザック・ニュートンが発見したものでした。アイザックは未熟児で生まれたそうで、誰も長生きするとは思いませんでしたが、84歳の長寿だったそうです。彼の誕生前に、お父さんを亡くし、おばあさんに育てられた内向的な性格でしたが、薬学に関心を向けて育ったそうです。

アイザックについてこんな話を見つけました。

『アイザック・ニュートンは万有引力の法則だけでなく微分積分学や光学の研究などでも優れた研究成果をあげました。
 1643年に英国で生まれて1661年にケンブリッジ大学に入りました。その学生時代にロンドンでペストが流行し、ケンブリッジ大学が休校に追い込まれました。ニュートンはペストを避けて1655年から1656年の間、故郷のウールスソープに戻りました。ここでの18カ月は研究するための時間として十分でした。
 彼がリンゴが落ちるのを見て万有引力の法則に気付いた、という有名な伝説は、ここで生まれました。ニュートンの三大業績はすべてこの時期にになされたと言われています。そのため故郷に戻っていたこの期間は「ニュートンの創造的休暇」と言われるようになったのです。ニュートンは近世を中世から切り離した画期的な研究者、という評価を生みました。
 17世紀はヨーロッパの各地で ペストの流行が頻発した世紀でした。アムステルダムでは 1622年から1628年にかけて3万5000人程が死亡し、パリでは 1612年から1668年にかけて流行が何度かありました。ロンドンでも何度もペストが流行し、1665年の流行をダニエル・デフォーがルポルタージュの形で本にしました。(「独立メディア塾」の記事から)』
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今日も、世界中に甚大な結果をもたらせている「新型コロナウイルス騒動」の最中ですが、世界中で、「21世紀のニュートン」が誕生しているかも知れませんね。昨晩、華南の街の大学の先生から、FaceTimeがあって、『大学の再開は、九月以降にずれ込むかも知れません!』と言ってきたのです。アメリカに留学中の若い友人夫妻、私たちの住んだ家の持ち主ですが、間もなく卒業ですが、帰国がままならないと言っていました。

こう言った、〈ペストによる休校がニュートンの創造的休暇を生んだ〉事例に倣って、様々な法則が発見されているかも知れません。まさに「災い転じて福となす」になるに違いありません。今回の強制的な外出禁止で、不自由を味わったのですが、研究室や机の上では、驚くことが起こっているかも知れません。

今日日、最強のコロナ治療薬が、世界中で研究されています。私も、机に向かって見たい気持ちにされております。「一つの主題」について、教えられたこと、学んだことを思い返しています。家内も、友人の著した本や、図書館の貸し出しなどで借りた本を、一生懸命に読んでいます。もしかしたら「ユリの法則」が発見されるでしょうか。

(東京の小石川にあるリンゴの木です)

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