『ジョン・ウエイン、大将に!』というニュースを読んで、驚きました。「駅馬車」というハリウッド映画で有名だった映画スターが、『えっ、どうして大将に?』と思ったからです。日本では故人に、褒賞を与えることがよくありますから、『あっ、アメリカでも、有名俳優が無くなって30年もたった段階で、特別な称号を与えたのか!』と感心したのですが、どうも違ったようです。私の読み違いでした。『ジョンウン大将・・・』だったのです。つい先日も、朝の10時からの講演会に出席するために、あわてて5分前に滑りこんで、『間に合った!』と思いました。ところが、講演会が始まる様子がうかがえないのです。今度はしっかりと時計を見ましたら、8時55分を針が指していました。1時間早く、家内をせき立てて家を出たことに気付いたのです。『またか!』でした。
こういった失敗は、数しれない私です。今年帰国中、兄の運転する車に乗って、買物に出ました。郵便物を出そうとして車を降りて、郵便局に行こうとしていた私に、兄が、『これも出しておいてくれ!』と頼まれたのです。4~5分歩いて郵便局のポストに投函した私は、鼻歌気分で駐車場に戻ったら、『取り替えたものは?』というのです。『あ、拳ちゃんのはがきは、俺の手紙と一緒にポストに入れたよ!』と答えたのです。そうしたら兄が怒ったのです。どうしてか分からない私に、『郵便局のカウンターに行って、年賀状の当選の懸賞と交換をしてくれって言っただろう!』と言うではないですか。まったく、ポカンとしている私を車に残して、兄は私が出したポストのある郵便局に交渉に行ったのです。どうも、兄の頼みごとを上の空で聞いていたようです。兄から渡されたのを、手の中でしっかり見直せばよかったのに、手にしたままでポストに投入してしまった訳です。
もう何年も前に、ハワイだったか、トロントだったか忘れましたが、団体で旅行したことがありました。入国審査の壁面のテーブルの上で、審査の書類に記入していました。書いた書類を、その時は見直したのです(通常は一度書いたらそのままなのですが)。自分のパスポートの番号ではないのです。どうしてか、しばらく訳を考えてていましたら、どうも隣の人のパスポートの番号を書き込んでしまったのです。こんなことを書き続けたら、日が暮れますので、もう止めることにしましょう。
祖父、父、孫の三代で、一国の支配者になるのは実にまれなことなのだそうです。私は、おっちょこちょいのまま老いてまいりましたから、こういうニュースを聞きますと、今度は、『何かの間違いなのでは?』と思ってしまうのですが、しっかりニュースを見、聞いてみますと、どうも本当のことなのです。先ごろ、中国の新しい言葉に、「富二代」があると、学生から聞いて学んだ私は、『これは「官(役人)三代」だという《新語》が誕生したのだ!』と思わされた次第です。母も私に、いえ、私が母似の「おっちょこちょい二代」であるのは事実のようですが,「三代」であるかは、祖母を知りませんので確かめられません。ただ、私のおっちょこちょいは、死ぬまで治らないのでしょうか、このまま付き合うのは少々辛いものがありますが。