新宿も、渋谷も、都電が走っていた小学生のころから、時々、乗り降りしていましたから、駅の構内や乗り継ぎがわかっていました。ところがオリンピックが開催される前後から、町も駅も大きく変わっていったのです。新宿駅の出口がなかなかわからなくなってしまったり、乗り継ぎに苦労してしまいました。渋谷の駅も、以前は乗り継ぎが簡単だったのですが、近年、ずいぶんと複雑になってしまい、たまに行くと、もう「お上りさん」然として、迷ってしまいます。それは東京全体の事になってしまったようです。
長男が志木市に住み、次男が代官山に住んでいます。東急東横線で渋谷に出て、そこから東京メトロ副都心線が乗り入れしてる東武東上線直通で、次男の家から長男の家に行く便利さを楽しむことができます。ところが、この3月16日から、東横線と副都心線が直通になったわけです。それはそれは便利になったので、今度帰国したら、ぜひ利用しようと思っています。
ところで、交通工学の専門家ではないのですが、東急東横線の地下への移動し、副都心線に直結する計画があると聞いたころから、なんとなく思っていたことがありました。渋谷から乗り込む副都心線ですが、いつも乗客が少ないのです。また、副都心線の渋谷での降車客も、他の路線とくらべて『少ないな!』と感じていました。利用客数から言うと、東横線は、「銀座線」とつなげたほうが便利なのではないかと思っていたのです。そうならなかったのは、たぶん渋谷の駅の構造からして、たぶん無理だったのかも知れませんが。
昨日の渋谷駅の「地下迷宮(めいぐう/めいきゅう)化」のニュース記事を読んで、そう思っていたことが正解だったのではないかと思ったのです。『日本の土木工学の技術でしたら、さして問題ではないのでは?』と思っているのですが。もう、「後の祭り」になってしまいました。何十年も電車を走らせてきた会社が、頭脳を働かせて計画したのですが、現実は厳しいようです。世の中が複雑怪奇になって、駅までもが、「迷宮」になってしまったら、実に面倒でついていくことができません。
今度帰ったら、渋谷からではなく、恵比寿の駅から歩いて、次男の家に行こうと思っています。来月帰国をする家内にも、『渋谷でまごまごして迷子になるよりも、恵比寿のほうが・・・』といってあります。街は生きていて、大きく変化してしまいます。何年ぶりかに帰ってきた人にとっては、大変なことではないでしょうか。子どもたちがアメリカで学んでいた頃に、いない間に引越しをしてしまい、帰ってくる家が、何度も変わっていて、慌てていたことを思い出します。「引越し魔」の父親を持ったことの悲劇でしょうか。
昨晩は、大家さんが、ご自宅に、食事に招いて下さり、家内といってきました。大変なごちそうを作ってくださったのです。中国人の「もてなし」には、いつも驚かされます。今度わが家に招くとき、「タコライス」をしようかと考えています。何度も作ってお客さまを迎えたことがありましたので。久しぶりなので、楽しみです。
(写真上は、「東急電鉄・渋谷駅[東横線と副都心線の駅名表示]」、下は、かつての「東横線ホーム」です)