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北海道に、「ニセコ」という街があります。珍しくカタカナで地名表記をするのですが、北海道原住のアイヌの呼ぶ山の名の「ニセコアンヌプリ(ニセコアンベツ川の〈源の〉山という意味だそうです)」から取られていて、以前は、「真狩村(マッカリ(ペッ)プトゥ(makkari〔-pet〕-putu)真狩〔川〕・の川口)」と呼ばれており、それに漢字を当てて「真狩別太(まっかりべつぶと)/狩太」」だった町名を変更したのです。
スキーの愛好者にとっては、世界三大スキー場の一つに入れられていて、名高いスキーのメッカなのです。私はスキーは、多摩川の土手で、弟の板を使って斜面を降りたり登ったり転んだりして滑っただけで、季節はまだ秋の特設の3、4mほどのスキー場に行っただけです。同級生に、冬季オリンピック銀メダリストの猪谷千春の甥っ子がいて、まさに、skiing boy 然とした男でした。
札幌の整形外科医院に入院していた2017年の春に、このニセコから来ておいでの方がおいでだったのです。ご家族が差し入れされると、よく和菓子などを分けてくださった方でした。この同病の人が、『親戚に頼んで上げますから、土地を世話するのでニセコに住んだらいいですよ!』と、気に入られて言われたことがありました。
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また、札幌の南に「伊達市」があって、道内で最も気候の温暖な街なのだそうで、『実に住みやすいので、そこに越して来たらいいです!』と誘われたこともあります。寒さが苦手ですから、この伊達市はいいなと思ったのです。でも車がなければ、交通の弁がよくなく、寄る年波で、病気がちになったら、なおのこと通院などが大変かなと思って、諦めました。
何せ、二十数回の引越し歴の「引越し魔」の私は、もう、ここ栃木に5年も住み続けていて、お尻が浮き加減の今、なんとなく漂白の思いに誘われた芭蕉のような心持ちなのです。巴波川の流れに、発泡スチロール製の小舟を浮かべて、渡瀬川 利根川、江戸川と降ってみたい思いが、なかなか消えないのです。この歳の冒険心、いえ漂浪癖というのは、どうにもなりません。
ある日いなくなった私を探したら、隅田川岸に漂着していたりしたら、家内を驚かせてしまいそうです。先日、弟が《もう10年》と、メールに書き送ってきました。いのちの付与者に、生かしてもらえるであろう残りの年月です。精一杯、生きていくとの決意を表明し、何が起こっても、今を感謝して生きようとに呼びかけでした。
(“ウイキペディア” による「ニセコと羊蹄山」と「伊達市」です)
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