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美味しいコーヒに誘われて、いえ以前一緒に教会生活をさせていただいた、転勤族のご家族がおいでで、その姉妹が紹介してくださってでした、”まちなかメディカルカフェ in 宇都宮” に、2019年12月に、家内を車椅子に乗せて、東武宇都宮線で出掛けたのです。
この集いは、ガンと闘っているみなさんと、医療関係者、ボランティア、家族、協力してくださる喫茶店やパン屋さんの協力で、月に一度開催される交流会なのです。通称、“ がんcafe ” です。
順天堂大学病院の「がん哲学外来」の樋野興雄医師が始められて、全国展開していて、多くの街で開催されています。闘病者と、それに寄り添おうとするみなさんが、なんでも話そうとして集っていています。この数年はコロナ禍で、開催がおぼつかなく、最近ではhybrid で行われてきました。私たちは、3年ぶりに、宇都宮市生涯学習センターで、昨日開催された ” がんcafe “ に参加しました。
三三五五と会場にやって来られたみなさんとのテーブルごとの話し合いをするのです。手術を何度も繰り返しながら、新しく迎えるその日その日を、明日に向かって生きようとされておいでのみなさんの闘病姿勢には驚かされたことです。話し手と聞き手の、それぞれの思いの交流なのです。
やはり亡くなられた方もおいでで、そのニュースを聞く辛さがありますが、みなさんはよい思い出を語られ、だれもが迎える時を意識しながら、今を生きておられるのでしょう。それは闘病者だけではなく、全ての人が、そういう今を生きているわけです。
この9月に、壬生町の総合運動公園で行われた、“ リレーフォーライフ(Relay for Life )とちぎ ” に参加しました。400mの競技場の周囲を、亡くされた方は思い出を胸に、闘病のみなさんは、家族や友人やボランティアのみなさんなどに支えられたり、して、《いのちのリレー》をされていて、私も、昏れなずむ中を、そのグランドを一周してみました。
1985年に、アメリカのタコマ(Tacomaワシントン州)で始められた Event で、現在世界約30ヶ国、 約4500ヵ所で開催されています。会場には「ルミナリオ(LUMINAIRE)」と言われる、照明点灯装置、日本の提灯のようなものでしょうか、それに懐かしい思い出などのメッセージを書き込んで、その400mの送路のはしに置かれてありました。
家族や友人への思いは、どなたもが強いものです。ただガンだけが死をもたらすわけではありません。どなたも、やがて迎えることです。でも、その対局に、「永遠のいのち」のあることを、聖書は記し、それに至る道を示しているのです。
『まことに、まことに、あなたがたに告げます。わたしのことばを聞いて、わたしを遣わした方を信じる者は、永遠のいのちを持ち、さばきに会うことがなく、死からいのちに移っているのです。 (ヨハネ5章24節)』
厳然たる「死」は避けられませんが、「死からいのちに移されること」を、聖書は明確に告げるのです。どうしようもない運命で、諦めてしまうのではなく、「いのちの付与者」である神さまを信じる者には、永遠のいのちをいただけ、「不死」を着ることができるのです(1コリント15章54節)。この希望を持って、残された時を輝いて生きていきたいものです。
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