休み過ぎ

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「ニホンミツバチ」2

 今日は5月3日、春の「ゴールデンウイーク」も、日本ではもう2日を残すのみとなりました。こちらにも、中国版の「黄金週間」があって、4月29日から5月1日の三日の連休でした。5月1日は「労働節(メーデー)」の祭日でした。そのために、その週の27日の土曜日と28日の日曜日は登校日で、振替授業を行ったのです。私も、『火曜日の授業を日曜日にすることになっています!』という連絡で、授業を2クラスしました。こちらでは連休するために、そのようなやり繰りをしているのですが、実質的には「一日」だけの休みなのです。このようなことは、日本ではみられないことです。

 今年の場合、日本では、4月の27日から、5月5日の「こどもの日」まで、何と九日間もの連休があるのですね。外から見ていますと、『羨ましい!』と言うよりは、『日本は大丈夫なのかな?』と思ってしまうのです。かつて、《勤勉な日本人》と言われて、働き蜂のように、休むことも倦(う)むこともなく、働き続けてきたのに、現在では、休み過ぎで、操業停止、多くの会社の「生産ライン」は止まってしまっていることになりますね。というか、「生産ライン」を国内に置かないで、中国や東南アジア、さらには中南米などの「国外」に置いているので、本社機能のある日本は、問題が無いのでしょうか。1億2780万人(1911年統計)が生産活動をしないで、消費だけを行なっているような感じになっているのでしょうか。もちろん第3次産業と言われたサーヴィス業は大忙しなのかも知れませんが、しかし生産がなされていないというのは、これで大丈夫なのでしょうか。

 消費の中の「食物」だって、外国頼みになっていて、外交問題が、今以上にこじれてしまったら、中国からの輸入ができなくなる可能性があるわけです。いつも驚くのですが、台湾系のスーパーに行きますと、今まで中国のみなさんが食べることのなかった、「ごぼう」が売られていて、それを手にしているお客さんをたびたび見受けます。その商品には、「牛蒡 ごぼう」と日本語で印字されたビニール袋に入れられているのです。以前は、葱やセロリを食べ寝ているテープにも、日本語が印字されていたのが使われていました。ということは、日本への輸出用が、中国国内に流通していることになっているのです。

 ニュースによりますと、加工された物で、日本向の農産品は、驚くべき種類と量だとのことです。知らされないで、日本人が口にしている多くの食品は、多くが中国産なのです。こんなに依存しているのに、外交問題が生じてしまい、輸出停止になったら、日本人は何を食べていけばいいのでしょうか。そんなことを心配しているのです。『スーパーに行けば何でも買える!』というのは、外交努力がなされているからであって、一日にして出来上がったことではない事を忘れてはいけません。しかし、積み重ねてきた努力を、一日にして、一人の人の行為によって壊す可能性だってあるのです。

 「イトーヨーカ堂」が、北京と四川省の成都で展開していますが、並の努力で、今日を迎えていないことが、最近出版された本に書かれているそうです。そういった努力が、様々になされて今日があるのです。今日は「憲法記念日」、ゲップが出るほどに休んでいる国を遥かに思い、『こんなに祝祭日の多い国は、日本だけではないのか?』と、心配になってつぶやいてしまいました。

(写真は、 「ニホンミツバチ」です)

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