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野球を、スポーツ評論家が語るのは当然ですが、全く違った分野の人が語るのが、実に面白く、興味が湧き上がってきます。この数年、大リーグで大活躍の大谷翔平選手は、お父さんもお兄さんも野球人で、今では、コーチをしたり、監督をしたりしております。恵まれた環境に中で、しっかりと幻を描きながら、野球選手として精進して来た結果の今なのです。
私の父は、筋金入りのジィアンツフアンで、社会人野球時代からプロ野球に移っていく時代以前、大学や専門学校のクラブの頃から、グローブを手にボールを投げている世代でした。このスポーツは、アメリカで誕生し、観ても、しても面白いのでしょうか。人を熱狂させてやみません。
たびたび語っていますが、父がキャッチボールをしてくれて、私たち 4人兄弟は育ちました。すぐ上の兄だけ、高校野球に励み、甲子園を目指したのです。残念ながら甲子園出場はかないませんで、大学での学生野球への誘いもありましたが、職場野球では活躍していた時期もありました。
さて野球経験を持っている、一人のフアンでもある《哲学者》が、この大谷翔平を語っているのです。哲学的に大谷翔平を分析しているのです。その哲学者は、ハーバード大学のマイケル・サンデル教授です。んhkで「白熱教室」に出演して、話題を呼んでいました。野球そのものを語っているのではなく、人間としての大谷翔平に強い関心を示して、とくに「人間らしさ」に関心を向け、言及しています。
サンデル教授は、ご自分もベースボールをされて、少年野球のコーチまでしたことがあるそうです。だれをも惹きつけてやまない大谷贔屓のフアンの一人でもあります。
ここまで書きましたら、大谷翔平について、私の先輩牧師の週報に、次のような記事がありました。転載してお伝えしましょう。
『この世で生きていく間には良いことばかりではなく、さまざまな悩みや苦しみがありますが、その中で私達は神様に守られ、支えられているということを経験します。日本では先週から各地の桜の花便りが伝えられて、今年のプロ野球の試合も始まりましたが、今週は先月12日の朝日新聞の「大谷翔平が救おうとした翔平ちゃん できなかった手術、 つながる思い」という記事を読んで感じたことをお伝えしたいと思います。
ドジャースの大谷選手は2019年1月5日、渡米してアナハイムのエンジェルスで一年を終えた時、兵庫県伊丹市に住む川崎静葉さんの長男で、大阪府の病院に入院している大谷選手と同じ名前の翔平ちゃんを見舞いました。1歳の翔平ちゃんは、胎児期に心臓に異常が生じ、心臓のポンプ機能が低下する「拡張型心筋症」という難病で苦しみ、一刻も早い心臓移植をする必要がありました。
ただ米国での移植は手術費や渡航費など多額の費用がかかり、目標の3憶5千万円に1億円以上が足りませんでした。その翔平ちゃんが「大谷選手のように強く育ってほしい」と名付けられた縁もあって、関係者を通じて二人の面会が実現したのです。
大谷選手は「生まれてからずっと病院にいらっしゃるのですよね?」「どういう生活をされているんですか?」と静葉さんに質問し、サインボールをプレゼントすると、翔平ちゃんは両手で受け取りました。今度は翔平ちゃんが手を伸ばした大谷選手にそのボールを渡すと、「大谷選手と翔平のキャッチボールだ」と、家族は歓声を上げました。一時間ほどの間に病室はたくさんの笑顔であふれ、翔平ちゃんも大谷選手のひざの上が本当に居心地よさそうでした。
大谷選手との面会が多くのメディアに取り上げられたことで、寄付金の問い合わせが殺到し、この日から19日後に目標額が集まりましたが、翔平ちゃんの手術はかないませんでした。容体が急変して、翔平ちゃんは3月10日に亡くなりました。大谷選手は川崎さんの家族に「皆さんのことをずっと応援しています」とのメッセージを送りました。
翔平ちゃんを救いたいと寄せられた寄付金はほぼ全額が余剰金となりましたが、川崎さん家族の意向もあり、そのお金は心臓移植が必要な二人の女の子の手術に使われました。「何とか助かってほしかった・・」と私も思いましたが、静葉さんは著書「翔平選手と翔平ちゃん 奇跡のキャッチボール」(光文社)の中で、「翔平が大谷選手といっしょに、二人の女の子の命を救ったのだと思うと、すごく誇らしいのです。翔平が生きていたことが、誰かの役にたったのですから」と述べています。
当時、大谷選手のほかにも大勢の人が「翔平ちゃんのために」と寄付を求めて動いてくれたと思いますが、大谷選手の影響力があったからこれだけの寄付金が集まったのでしょう。そして「二人の翔平が小さな命を救った」事実は今も生き続けています。静葉さんの次男(6歳)や三男(3歳)はテレビで大谷選手を見ると、目を輝かせて投球をまねたり、スライディングをしたりしています。
静葉さんは「あの時も今も大谷選手が子供達の希望や目標になっているのは、変わらないですね」と語っています。大谷選手は昨年11月、子供や動物を支援する「大谷翔平ファミリー財団」を設立したと発表し、また英会話教室のECC と組み、 日本全国から100人の子供達を選び、ロスアンゼルスへ短期留学に招待するプログラムも、今夏で3年目を迎えるそうです。
静葉さんは「大谷選手の活動も含めて、『助けたい』っていうバトン、つながりというものがずっと続いていってほしいです」と語り、大谷選手の活動に感銘を受けています。この記事を読んで、私は大谷選手の心の温かさ、優しさを感じましたが、イースターを迎える今、イエス様が私達の罪のために十字架の上で苦しんでくださり、墓の中に葬られ、三日目に生き返られたので、イエス様を信じる私達も永遠に生きる命が与えられていることを改めて感謝し、大谷選手の優しさがイエス様の愛につながっていると思います。』
さて、大谷翔平の「人間らしさ」に注目するサンデル教授は、「日本人の大谷翔平」に注目しています。この「日本人らしさ」の3つのポイントとは何かを取り上げているのです。
1 海外からの技術を独自に研究し進化させてきた
2 謙虚さ
3 感謝 周囲に支えられて今がある
そう言っています。『大谷選手も同じで、ひたむきに積み重ねる絶え間ない努力と進化、ストイックと言えるほどの厳しいトレーニングと今よりも超える技術に果敢に試して挑戦する立ちふるまいもとても謙虚だ。ごみを拾うことは運を拾うことだと高校時代の監督に教わった。最後は日本人の成功に関する考え方だ。自分だけの成果ではなく、周りの人の支えがあったからこそ成功につながったという感謝の心だ。目標を高校時代から曼荼羅シートに書き込み自ら努力していく、そんな結果が今なのだろう。』
と、サンデル教授は言っています。直向きに努力している技術だけの面だけではなく、「心」や「態度」に注目しているのです。カメラの前ではなく、隠れてする大谷翔平の愛や感謝は、世界中を驚かせています。
3月31日のドジャースとガーディアンズ戦で、ドジャースの大谷翔平投手が五回、2死からマルティネスの左膝付近に、155km/hの死球を与えてしまいました。大谷は投球後、マウンド付近で頭を抱えてしまったのです。心配そうに、自らを責めるようにして、マウンド上に倒れ込んだマルティネスをみていました。苦痛が和らいだ後、一塁ベースに到着するマルチネスは、大丈夫だと言うふうに大谷にジェスチャーを送り、互いに笑みをかわしていました。
相手を思いやる気持ちがにじみ出た態度に、ファンも、「ショウヘイ・オオタニは自分自身に対して本気で怒ってる様子だった」、「自分に腹を立てている姿を見れば、彼がどんな人物か分かる」、「彼は最高の野球選手なだけじゃなく、人としても一流だ!」と、同情と称賛のコメントを送っていました。雨の中での死球で、大谷を擁護していたのです。
牧師や哲学者を驚嘆させている生き方や姿勢は、人を驚かせてやまないようです。好印象を振りまいている《稀有な人間大谷翔平》は、まだまだ振り撒き続けていくことでしょう。今年の活躍ぶりは、まだパッとした成績を残していませんが、名選手と言えども、悩んだり、スランプもあるのでしょう。でも直向きさと謙遜さと、絶え間ない努力を続けていますから、復調していくことでしょう。
(アメリカの野球小僧、“いらすとや”のピッチャーです)
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