ここ栃木の地方紙、「下野新聞」が、いちご生産農家が、基準値以上の農薬を使用したことを、この数日取り上げています。ことの発端は、ダニの発生だった様です。ダニ駆除のために、〈焦って〉しまった農家が、希釈率を無視してしまったと報じています。

私たちが住んできた華南に、農業大学があります。その子大学院で学んでいたり、教師をしている方たちの交わりがあって、品種の改良、農地の土づくり、適地生産物研究、農薬問題などに取り組んでおいでです。

まだ法整備が十分ではないのでしょうか、農薬や肥料などに、そのいちご生産農家の様な、農薬使用の問題があります。生産者の大敵が、天気と水、とくに病害虫ですから、けっこう強い農薬を使用してしまうのだそうです。

形状や色など、目映えの良い農産物を作ろうとして、つい昼問罪などのしようもあるそうです。私たちが三十数年暮らした、日本の中部山岳の街も、農業、とくに果物の生産農家が多くあり、美味しい果物を生産ました。知り合いの農家から、その果物をいただくことも多かったのです。

『これ自家用に食べる気からとったので、低農薬ですから安全です!』と言われていただくのそうしますと、市場に出回っている物は、生産農家では食べない、食べる荷を避けている、農薬の強いもにだということで、ちょっと複雑な気持ちにされたことがありました。

県の農協では、厳しい指導をしていますが、害虫被害で売れなければ、『死活問題になってしまうので!』、という落とし穴があって、より強い農薬使用になるのでしょう。耐性が病害虫にできてしまって、〈鼬(いたち)ごっこ〉になってしまって、ダニとの対決が、〈収入減」との闘いになってしまうのでしょうか。

昔は、「久能さんのいちご」が有名でしたが、今や、栃木県は、いちご生産量日本一を誇っています。主要なのは《とちおとめ》で、とても甘くて美味しいいちごなのです。こちらにきた当初、この家の持ち主で友人が、そのいちごを届けてくださってから、家内の好物になっています。

それで、そのニュースを聞いてから、『これ何処産かしら?』と聞く様になってしまいました。一軒の農家の失態が、県全体のいちごの生産のイメージ、評判を壊しかねない事件だったわけです。汚名挽回に、必死さが伝わってきます。

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