忘年会

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日曜日の夕方、夕食の支度を家内がしてると、電話がかかってきました。『みんなで鍋を囲むので、一緒にどうですか?』と言う誘いで、家内は包丁を置いて、『はい! 』と返事をしてしまいました。20分ほどで車で迎えに来てくれたのです。大学で法律を教えている女性が、最近アメリカ車を買って、その車を運転して、迎えに来てくれました。

いやー、手を握って汗をかきっぱなしでした。それでなくても三車線を四車線で走っていて、横入りや、スレスレで追い越して行く車の走る中で、ヨチヨチ歩きの赤ちゃんの歩行の様に、おぼつかない初心者運転で、ハラハラの連続でした。隣にこの方の同僚が座って、自動車教習所の教官の様に、運転指導をしながら、やっと「鍋屋」に着いたのです。

車の運転免許証を、グアム島で取得した私が、それを持って、県の免許センターに行ったのですが、それでは、日本の免許証を書き換えてもらえなくて、結局、教習所に行き、やっと日本の運転免許症を取得したのです。運転し始めて間もなく、私の師匠のアメリカ人起業家が、東京に用があり、私も用があて、一緒に出かけたのです。『準、あなたが運転してください!』と言う事で、おぼつかない運転で高速道路を走ることになりました。

助手席に座った師匠は、本を読み始めたのです。ところが、ページをめくらないでいるではありませんか。運転を任せていたのですが、彼はハラハラの連続だったのでしょう。昨夕、その時のことを思い出したのです。中国に住み始めて、自分で運転することがなく、いつも乗せてもらうだけでいますので、助手席や後ろの座席にブレーキがないのに、いつもブレーキをかけるように足を踏ん張ってきています。タクシーでも、友人たちの運転する車でも同じで、<中国民間ルール>は、常にヒヤヒヤなのです。

でも、「海鮮鍋」は美味しかったのです。海老や魚や貝や練り物、野菜もマトンも牛肉もついてきて、結構安かったそうです。これが、<中国版忘年会>で、親しい者同士が、鍋をツッツキながら談笑するのです。やはりここにも、<鍋奉行>がいて、取り仕切っていました。五人のに二人が大学の先生でしたから、指導が身についていて、昨夕は、<二人奉行>でした。私たちは、『美味しい、美味しい!』だけ言って、箸を動かしていました。

今週金曜日から、「春節」を迎えます。この時季、私たちは、ほとんどの年に一時帰国をしていたのですが、今年は、こちらに残ることにいたしました。一昨日あたりから、小区の中でも、爆竹が鳴り始めています。けたたましい音には慣れずじまいです。今週は騒音のピークになることでしょう。それをしないと正月を迎えられないほどの伝統文化なのです。きっと花火も上がることでしょう。

忘年会から帰ってきたら、パンの会社の社長さんから、正月用のお菓子が届いたのです。その中に、「銅鑼焼き(どらやき)」が二箱もあって、お正月は楽しめそうです。全く日本の物と同じなのです。ご馳走になったりして、みなさんによくしていただいて、私たちも「新しい年」を、満腹の内に迎えられそうで、嬉しい限りです。
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