今回の帰国前、2~3週間ほど前から、左手の小指と薬指がしびれていました。それで、ネットでそのことを調べましたら、『脳梗塞の疑いもある!』とありましたので、この機会に診察をしてもらおうと思って帰国をいたしました。前もって私の弟に、『どこの病院にかかったらいいか調べてくれる?』と、お願いしておきましたら、彼の子どもたちがかかった病院や、上の兄のかかった病院を教えてくれたのです。帰国したのが週末でしたので、『月曜日には、どこかの病院に行ってみてもらおう!』と思っていたのです。10日ほどの帰国日時で、もし何か病気が見つかったら、治療が長引くので、早めに見てもらおうと思ったわけです。
そんな話を次男にしていましたら、『俺が頭を打って担ぎ込まれた病院に行ったらいいよ!設備も整ってるし、医者も親切だから。』と言ってくれたのです。彼の家に逗留していましたし、その病院は恵比寿の駅前からバスも出ていましたから、早速月曜日の朝、バスに乗って、「日赤医療センター」に行き、初診の手続きをしたのです。何度も頭を打ったことがあること、左手を複雑骨折したこともあるなどのことを医者に話しましたら、『まずCTを取ってみましょう!』と言うことで、この検査を受けたのです。その撮影画像を眺めていた医者は、『何処にも脳梗塞や末梢神経を冒している病因を見つけられません!』との所見でした。『脳みそも十分に詰まっています!』と言ってもらいたかったのですが、これには何も触れてくれませんでしたが。『それでは、整形外科に行って診察してみたらいかがでしょうか。』と言って、院内電話で連絡してくれて、そちらに回ったのです。そこの担当医は、『X線検査をしてみましょう!』といってくれ、頸部と左腕の撮影をしてもらいました。この映像を見た医者は、『しびれの原因となるものを何も認められませんね。首は、年相応の状態ですし、腕の骨折の治療痕は全くみられません。不思議ですね・・・』と言ってくれたのです。
まだお酒を飲んでいた頃に、塀を越えようとして2メートルほどのところから、酔って落下し、左腕をしたたか打ったのです。この骨折を治療してくれたのが、「名倉堂」の整骨師でした。兄がよく診てもらった整骨医に行きましたら、『八王子に俺のオヤジがいるので、そこで診てもらったらいい!』というので診てもらい、副木を当ててもらって通院しながら治癒したのです。しかし、なかなか腕が伸びずに、温泉に行ったりしてみましたがダメでした。ある日、『エイッ!』とおやじ先生が腕を伸ばした時から、もとに戻ったのです。そんなことを思い出しました。
『何でもない!』わりには、いまだに意識するとしびれを感じるのですが、次回の帰国時に、また診察してもらうことにしております。この診察の間、待合室の椅子に座っていましたら、50代の頭のはげたおじさんが受付にやって来ました。受診用のファイルを出したのが「産婦人科」の受付だったのです。『まさか?』と思った私は、思わず、椅子の上で吹き出してしまいました。このおじさんは隣の「脳神経外科」と間違えたのです。そうだろうと思いました。私の受付の係の人が、『これをもって隣の整形外科に行ってくださ!』というので、隣の課に行って診察書類を出したら、『ここは耳鼻科で、整形ではありません。整形外科はもう一つ隣ですよ!』といってくれたのです。人の間違いを笑った罰でしょうか、私も間違えてしまいました。その光景を見て、誰かが吹き出していたでしょうか。
前回の帰国時には、「ヘルニア」の手術をし、今回は、『脳梗塞で入院かな?』、とも思いましたが、診察結果は、何でもないとのことでした。まだ『飲むように!』と医者にいわれて飲み続けてる薬もなく、疲れると関節が悼む程度の毎日ですが、健康であること、『何でもない!』と医者にいわれたこと、その「安心料」で、何だか元気が出てきてしまいました。まもなく、新学年の授業が始まろうとしている、八月の末であります。
(写真は、広尾にある「日本赤十字社医療センター」です)