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昨日の朝方、カムチャツカ半島で、マグニチュード8.8の巨大な地震がありました。ここは、根室半島から、歯舞(はぼまい)島、択捉(エトロフ)島から北の方角に千島列島があって、かつては、大陸に地続きのカムチャツカ半島に至っています。
千島列島と言えば、ハワイの真珠湾を攻撃した日本連合艦隊の空母が、択捉島の単冠(ヒトカップ)湾に集結して、ここから、ハワイを目指したのです。ずいぶんと広域に、日本軍が動き回っていたわけです。日本人が、戦前には3600人ほど、この島で生活していたのだそうです。
戦後80年の今年、北方領土を故郷とするみなさんは、その返還を願い続けておいでです。日本の先住民であるアイヌのみなさんの近代以前からの生活圏であり、旧住民の悲願ですが、シベリヤ抑留も含めて、戦後の混乱の時期のソ連の参戦も思い出されてなりません。樺太出身の姉妹が、母教会においでで、新しく改訳された聖書をプレゼントしていただいたのを思い出します。
ここでも昨日の朝方、茨城県南部を震源とする地震があって、『ドスン!』という響きに驚かされました。繰り返される自然災害ですが、どうも慣れることもなく、恐れを覚えてしまうのです。そう言えば、世界中で、いろいろなことが起こり、この猛暑も自然災害の一つだと言われています。
地震の後、日本列島を「津波」が襲来し、警報が発令されました。1〜2mの高さの津波が、各地で観測されたようです。内陸部に住む私たちですが、2011年3月11日14時46分に発生した東日本大震災の記憶も新しいのです。津波が北上川を遡上して行く様子が、NHKの取材班が、上空雨から中継された映像には驚かされました。あの破壊して行く様子に慄然と見入ったのが昨日のように、記憶が鮮明です。
聖書に、エルサレムのオリーブ山で、イエスさまが座っておいでの時に、弟子たちがやって来て質問したのです。「お話しください。いつ、そのようなことが起こるのでしょう。あなたの来られる時や世の終わりには、どんな前兆があるのでしょう。」(新改訳聖書 マタイ24章3節)』とです。それに主イエスさまがお答えになられたのです。
『民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がり、方々にききんと地震が起こります。(同24章7節)』
「地震」のドスンという響きと、揺れを感じると、このイエスさまと弟子たちの会話がいつも思い出されるのです。地震ばかりではなく、これからは、「飢饉」も起こるという警告も含まれています。それは、気象異常が起こることを与表しているに違いありません。
一昨年あたりから、特に夏季の気温の異常な高さが記録されていて、今年の夏は、今までの80年間に、感じたことのないほどの暑さに見舞われています。この暑さは、寒さと同じで、飢饉をもたらす一大原因なのです。高温の夏の反動で、厳寒の冬の到来を、気象関係者が解説しておられます。米価の高騰が、人為的なものであるというのが露見されたのですが、高騰どころか、冷害によるお米を含めた食料の不作が危ぶまれてきます。
この80年、私たちの国では、想像を絶するような気象異常や、食物の不作など聞きませんでした。江戸期に頻発したことを、日本史で学んだのですが、また、そんな飢饉も起こりかねないのかも知れません。さらに、聖書は、次のようにも続けて期しています。
『また、にせ預言者が多く起こって、多くの人々を惑わします。不法がはびこるので、多くの人たちの愛は冷たくなります。(24章11~12節)』
偽預言者が出没して来るとありますが、勝手な自論を展開する偽教師や偽預言者が出て来ると、その前兆を記しています。人を怯えさせ、不安にさせるような情報がたくさん飛び交うのです。誰でも発信できる情報のツールが溢れています。騙されないようにしたいものです。
「不法」な愛、逆さまになった愛が、履き違えた愛が、誤解された愛が、人と人の間に、男と女の間に、同性間に、そして家族間に起こるとの予兆ですが、まさに現代は、そんな様相が伺えます。常軌を逸した愛は、不法なのであり、神の定めた秩序への反逆なのであって、権利や人権ではありません。そんな権利を認める動きは、「不法」なのに、「合法」だと言い始めています。
まさに、地震だけではなく、「愛の冷却現象」は、もっと警戒しなければならないことです。ソドムやポンペイに火が降ったように、「不法の街」には、神さまが介入された事実は、現代人の私たちへの警告に違いありません。
これらは、みんなこの時代に露わされてきている「予兆」です。それを聞いた私たちは、身と心を、神さまの前に謹んで生きてきたいものです。何が起こっても、恐れないことです。希望は、溢れるほどにあります。《神を畏れて生きる》なら、この希望を持ち続けていけます。
『ドスン!』と地震を昨日感じ、ビックリした私の今朝の思いの中にあることごとです。そういえば、「戦争の頻発」も、イエスさまが語られた前兆の中にあります。平和を願い続け、神を求めて、今日も暑い日を支えられ、守られて過ごしたいと願う朝です。
(ウイキペディアの「カムチャツカ半島」、ラファイエロの「ソドム脱出のロト家族」です)
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