昨日は、隣町の牧師さん夫妻が、私たちを訪ねてくださり、午後のひと時に、楽しい交わりをさせていただきました。家に上がっていただき、明治初年に、この街でお店を始められた老舗の「柏餅」に、渋茶を飲みながらの談笑でした。その後、私たちを連れ出してくださって、思川の堤にお連れくださって、思川桜が咲き誇っている中を、お交わりしながら散策をしたのです。
「桜図鑑』によりますと、『久保田秀夫が栃木県小山市東島田・小山修道院に栽培されていた十月桜の種子を1954年に播種、1959年に開花したものが半八重咲で美しい桜だったことから、近くを流れる思川に因んで名付けた品種です。』とありました。
帰りには、「道の駅」に寄って、野菜などを買うことができました。そこで売っている「給食用麦納豆」が美味しくて、『食べていただきたい!』と、ご夫人が言われてでした。その上、イチゴや焼き芋やゴボウの漬物などをお土産も合わせて買ってくださったのです。ご夫人は、堤の菜の花の芽を摘んでくださって、持たせてくれました。
夕食に、それをおひたしにして、ちょっとホロ苦い春の味覚を楽しむこともでき、優しいお二人の心遣いでした。子どもたちが遠くにいますので、何か息子と娘の代役をしてくださったようで、ポカポカの春の暖かさも相まって、心温まるひと時に感謝を覚えたのです。
お二人とも「第二世代」で、牧師家庭に育っておいでで、お嬢さまと息子さんの二人の親御さんです。閉じ籠りがちの私たちを、爛漫の春の河辺に連れ出してくださって、その優しさに感謝した春の一日でした。
(思川桜の近影と遠影です)
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