今こそアメリカのために

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 このところ、アメリカ合衆国の様々な面で、危機に迫られているのを感じてなりません。政治的にも、国際影響力にも、国内の経済状況も、青少年の非行の激しさ、家庭の崩壊など、山積している問題で溢れているからです。

 私を8年もの間、忍耐して導いてくださった宣教師が、聖書研究の中で分かち合ってくださったことで、大統領付きの chaplain の語られたことで、「アメリカが崩壊しない3つの理由」を、再び思い出していたのです。1つは、建国の父たちの祈りとその祈りを祈っている現代のキリスト者たちの存在、2つは、献金をささげて、多くの宣教師を海外に送り出してきている宣教、3つは、アメリカの使命や存続のために海外のクリスチャンたちが祈っている祈りだそうです。

 そのアメリカで、わたしたちの四人の子どもたちが学ばせていただいたことに、心から感謝するのです。彼らが学びつつ教会生活をさせていただいた教会と牧師さんへの感謝をこめて、そのアメリカ北西部にある教会を訪問した時、この教会の牧師さんが、その日曜日の礼拝で、証詞をする機会を与えて下さったのです。何をお話しようかと考えていました時に、《自分の過去と今とアメリカとの関わり》について話すことにしました。

 私は、アメリカから来日された宣教師が建て上げられた教会で、信仰を持ち、献身したこと。その後任の宣教師が、母教会から100キロメーターほどの距離で、開拓伝道をされると言うことで、開拓地を選ばれました。そこは私の生まれ故郷でした。そのお手伝いをさせて頂きながら、私は伝道者となるための訓練を受けたこと。聖書の読み方や解釈の仕方、説教の仕方も伝道の仕方も、家内の愛し方も、この宣教師から学ばせて頂いたことを思い出しながらお話ししたのです。

 そして、子どもの頃の経験もお話ししたのです。戦争が終わった後、この国から送られた「ララ物質(LARA; Licensed Agencies for Relief in Asia:アジア救援公認団体)」が贈られ、滋養に富んだ粉ミルクを飲ませていただいたこと。そして、この国で作られた映画を、teenager の時に観て、夢が育まれたこと。とくに、ジェームス・ディーンが主演した「エデンの東」や「理由なき反抗」や「ジャイアンツ」などを何度も観たことを、感謝を込めて話したのです。

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 そのような感謝は、教会であるみなさんを激励するのでしょう。戦後の日本の教会の復興は、経済援助だけではなく、霊的な復興でもあったのです。何もかも失い、より頼むものをなくした多くの人が、福音を受容したのです。その後の信仰の歩みは、私には分かりませんが、家内の家族は、その宣教の働きでクリスチャンホームとなっていました。

 『また、御子はそのからだである教会のかしらです。御子は初めであり、死者の中から最初に生まれた方です。こうして、ご自身がすべてのことにおいて、第一のものとなられたのです。 (コロサイ118節)』

 それは、教会の主のお働きです。私たちの母教会を始めた宣教師の奥様は、病弱でした。陽当たりの悪い、山の陰に教会堂を建てられたのですが、宣教師の住まいの部屋の屋根の一部をガラス張りにされて、奥様の健康をお考えになられて居場所を作って、伝道をされたのです。

 家内の最初の聖書は、この宣教師夫人から頂いたのだそうです。また彼女が病んだ時、毎日、回復のために良い飲み物を作っては届けてくれたのだそうです。その受けた愛が、彼女の信仰を強固なものにしたのでしょう。

 教会に何が起こっても、主が立ててくださった牧師と、自分の牧場である教会から離れずに、所属し続けたのです。大人になって、宣教師の強さも、人としての弱さも、全てが分かっても、信頼と感謝を揺るがすようなことはなかったと、彼女は言っています。

 やっぱり、その地方にある教会は、“ on the way(完成への途上)にあって、赦し合ったり受け入れ合ったり、時には訓戒し合ったりして、それらが成長しながら、主の体である教会が、形作られていくのです。そのために労してくださった宣教師さんを送ってくださった、アメリカの再建、とくに霊的な再建のために、主を賛美し、祈る必要を感じております。多くの祝福を受けたからです。

 

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