ゴミを拾う漢(おとこ)

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 大リーグの選手になりながら、バッターボックスに立つと、目の前に落ちているゴミを見つけると、手でを拾って、ポイッと捨てるのを見て、大谷翔平選手は、気を落ち着かすための performance をしてるのかと思ったものです。

 自分も、多くの会衆の集会の講師や司会者をさせていただき、講壇に立ったのはいいのですが、緊張のあまり、いつになく上がってしまって、『落ち着かなくては!』と肝に銘じるのですが、ノドはカラカラになって、声がかすれるほど緊張した覚えがあります。何かの本に、『会衆を南瓜と思え!』と書いてあったのを思い出して、カボチャ🎃と思おうとしたのですが、残念ながら、怖そうな人の顔しか見えませんでした。

 実は、大谷翔平選手は、緊張を解くためではなかったのです。花巻東高校の一年生の時に、野球人になるべく将来を見据えて、「目標達成シート」を、恩師の勧めで作ったのです。《九九八十一(くくはちじゅういち)》、81個のマスの真ん中に、「ドラ18球団」を入れて、その周りに、8つの目標を書き込んみ、つぎつぎに書き加えたのです。その「ドラ1」の真下のマスに、《ゴミ拾い》と入れてありました。その実践が、MLB の試合のバッターボックスで、屈んでする行為、《ゴミ拾い》の実践だったのです。
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 15歳で決心して、《ドラ1》の想いを、中央に書き刻んだ翔平少年が、十数年を経て、日本のプロ球界ではなく、本場アメリカの MLB の押しも押されもしない花形選手になっても、実践しているのには驚かされるのです。あの屈んでする行為は、嫌味でもなんでもない、純真な人の行為なのです。

 〈たかが野球〉、打ち上げ花火のようなプロ野球の世界なのかも知れませんが、大谷翔平選手のは、《されどプロ野球》ではないでしょうか。ああ言った審判への会釈、選手への労いと激励、相手選手への話しかけ、どれをとっても新鮮で、素敵な仕草でした。ホームランを撃ち、勝利投手になり、盗塁を成功させる以上の魅力を感じさせられた爽やかさを教えられた、試合後に、youtube で観戦した今シーズンでした。翔平少年が、《人間性》にも注意深く生きてきたのに頷(うなず)けるのです。来季にも輝いて欲しいものです。
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