二期目

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 冬場は、山がせめぎ合った小川の畔の旅籠の離れは、寒かったのでしょう。きっと北海道にも匹敵する様な寒さだったに違いありませんが、そこで母は、弟と私を産んでくれたのです。そんな生まれをしたのですが、子どもの頃に、〈寒さ〉の記憶は全くありません。そんな自分は、暑さにも寒さにも強いと自負していましたが、ただ今年の北関東の冬の寒さは、身に応えるほどで、初めてのことの様な〈寒さ体験〉をしています。

 住む家の日中の窓辺が、暖かなので、陽が落ちた後の寒さが一入なのかも知れません。この一週間の寒さは、全国的に異常なほどだったそうで、そんなニュースを聞いています。先週、華南の友人から連絡があって、『今年は異常なほど寒いんです!』と言ってきて、結氷も降雪もない亜熱帯も、めずらしく寒波の影響を受けているそうです。

 窓辺にて 胡蝶蘭(はな)咲きおりし 春まぢか

 今朝、家内の誕生日に贈られた胡蝶蘭が、蕾を開いたのです。長く咲き続けて、一つずつ花を落とした後も、水やりを続けたからでしょうか、小ぶりですが、キリッとジンパクの花が咲いたのです。これまで、何度も何度も胡蝶蘭いただいて楽しんできましたが、二期目の花が咲くのは初めてのことで、大喜びです。

 

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