しっぺ返し

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 「もてあそぶ」とか「翻弄(ほんろう)」は、“ goo辞書 ” によると、『1「もてあそぶ」は、手にもって遊ぶ意から、相手を思うままに扱う意。「弄ぶ」「玩ぶ」「翫ぶ」とも書くが、ふつうは仮名書き。2「翻弄」は、大きな力のものが弱い小さい者を思うままに動かすこと。「荒波に翻弄されるボート」のように、人間以外にも用いられる。』とあります。

 『2020年は、コロナ、大雨、台風に翻弄された年だった!』と、後になって回顧されるかも知れません。まさに、“ triple punch ” の年でした。自然の力に、翻弄され、弄ばれるかの様な感じがしています。というか人が自然の弄んだ結果、自然界から「しっぺ返し」を受けている様に感じられてなりません。

 国土開発で、山を切り崩し谷を埋め、川を堰き止めてダム湖を作り、地下資源を掘り起こし、木を伐採し平地にし、海を埋めて人工海岸を設け、稚魚を養殖池で育てて放流し、野菜や果物や家畜を人工交配して新種を作り、《自然の理》を冒して自然破壊を、人は繰り返してきて、その「結果」を、今や人は刈り取っているのでしょう。

 人の手が自然を改造し、傷付け、破壊した結果を招いて、自然界が叫び声を上げているに違いありません。「開発」という名目で、東南アジアや南米アマゾンの森林を切り崩し、地球の生態系や気象までも狂わせて、今があります。食べ物でも、「人工的」な物が、体内に取り込まれて、体質を狂わせ、免疫を傷付けてしまいました。

 現代人は、『仕方がない!』と言い訳をしていますが、天然自然の世界は、収拾がつかないほどに狂いを見せています。その元凶は、「人の欲」に尽きるのではないでしょうか。〈より多く持つこと〉が、人を幸せにするという原理が横行した結果、地球が傷ついたのです。この自分の手も例外ではありません。

 それで、現在の様に、〈叫び声〉が、地球上からしてきているのでしょう。今も言われるのでしょうか、『人は、地の高さから高くに住むに従って、精神的な疾患を冒されやすい!』という警告の言葉です。本来人は、素足を地面につけて生活をしてきたのですが、高きに住む願いを持って、地表からの距離が増してしまいました。

 昨年の正月に、住み始めた友人の家の平家部分は、縁側から庭に、すぐ出れて、花を植えて楽しんでいたのですが、19号台風に被災して、疎開を余儀なくされました。そして今、水害に強い、アパートの4階に住み始めて、そろそろ一年になろうとしています。日当たりもとく、吹き込む風も爽やかで、この位の高さまでが限界でしょうか。

 《自然との同居》は、古来人がし続けてきた生き方です。土を耕して種を植え、家庭菜園で青物が自給できる様な生活を夢見ています。それは《自然回帰》という、人本来に願いなのかなと思っています。一先ず、台風の襲来で、事前の予想に反して、大きな被害を被らなかったそうですが、ただ感謝している朝です。21世紀に生かされている私たちが持つべきは、この「感謝」なのでしょうか。

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