割烹着

 

 

いわさきちひろの絵です。私の母の生まれた翌年に生まれておいでです。この方は、子どもの頃、電車に乗って、窓が曇ってると、そこに絵を描き、描き終えると他の窓に移って行って描き続け、乗客が席を譲って描かせるほどに、この方は、絵を描くことが好きだったそうです。こういうのを、「栴檀(せんだん)は双葉より芳(かんば)し」と言うのでしょうか。

 

 

『あの子が欲しい、この子が欲しい!」と節をつけて言いながら、こんな風に、私たちの時代は、集団で遊んでいたのです。子どもたちの向こうに、お母さんが描かれています。《昭和のお母さん》が着ているのは、「割烹着(かっぽうぎ)」で、私の母もよく着ていました。スーパーのプラスチックの袋でなく、「買い物籠」を提げているのがいいですね。また、妹をおんぶしているなんて、もうこう言った姿を見ることがなくなってしまい、とても懐かしいものです。

今日(アメリカ時間)と25日は、孫娘たちの誕生日です。こんな風に遊んだりすることは、二人ともないのでしょう。ただ、健康であり、人に愛され、人を愛する様になって欲しいと願う〈大陸のジジとババ〉なのです。

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