冬枯れた西中国山地・八幡高原に、「薄(すすき)」の原野が広がっています[☞HP/里山を歩こう]。何か戦国の武将が、声を上げて戦った、〈兵(つわもの)方の夢の後〉の様なさびしさを感じてしまいそうです。来春の芽吹きには、起死回生、新しい生命が吹き出てくのでしょう。休息と言いながら、そのための準備に余念がないのが、自然界です。
この数日、十二月らしくピリッとした気候が戻ってきました。北海道や東北地方の日本海側では、大雪が降った様です。本格的な冬の到来でしょう。こちらは、寒くても4、5℃にしか気温が下がりませんが、それでも、底冷えがして、亜熱帯だからと油断できません。
今朝、楽隊の演奏が、この小区の中からしてきます。葬儀が行われるのでしょう。北国の春とかも演奏されて、ただ沈痛なだけではないのが、特徴です。季節の変わり目に、お年寄りが召されるのでしょうか。「生まれるに時があり、死ぬるに時有り」、人生の悲喜交々(ひきこもごも)、笑いや涙が織りなされるわけです。遺徳が偲ばれ、惜別の時です。豪族には、「悲嘆の作業」がなされていきます。
まさに『人生短し!』です。ご遺族への慰めを願いながら。生きている私たちは、与えられた時を感謝しながら、一日一日を積み重ねながら、生きるのです。
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