珈琲

 

 

「焼けボックリに火」、まさにそんな感じで、このところ珈琲を、また飲み始めています。しばらく遠ざけていた好物の珈琲 、知人の来訪の手土産で頂戴し、茶箪笥に置いた豆を、もう仕舞って置けなくなって、とうとうブレンダーにかけて、ドリップして、この数日、飲み始めてしまいました。ほんとうに『美味しい!』のです。

 

 

ある日、アールグレーの紅茶に鞍替えをした私は、別に《珈琲断ち》の理由などなしで、飲まなくなったのです。飲まなければ、いられないほどの〈愛珈琲党〉ではありませんでしたから、問題ではなかったのです。それでも、珈琲でありながら、珈琲とは言えない、「インスタントコーヒー+砂糖+クリープ」を、通販サイトの"朴朴pupu"で購入して飲み替えたのです。

 

 

初めは、マレーシア出身の方から頂いた「ホワイトコーヒー」でした。それが美味しく感じて、無くなってしまってからは、スーパーや通販サイトで買っては、しばらく飲み続けてきたのです。『砂糖が多いのは体にどうかな?』と家内に言われたのがきっかけで、それを止めようした時、その時の「手土産」でした。一緒に、「ストレーン(シュトレーン/ドイツ製のパン菓子)」も頂き、火がついてしまったわけです。

いやー、その珈琲が美味しいのです。京都の専門店で焙煎した、アフリカ内陸部、《ウガンダ》で生産された珈琲です(世界10位の生産国/ちなみに第1位はブラジルです。こウガンダの農産品の第一は珈琲、次いで綿花です)。しかも有機栽培の無農薬、私の師の好きだった、最高級品の《ブルーマウンテン》に匹敵するほのど味です。アメリカ人としては、ずいぶん質素な生活振りだった師は、珈琲は贅沢をしていたのかも知れません。『準、いっしょに飲もう!』と、よくトッテオキを飲みました。私は、珈琲の味が分るほどの〈通(つう)〉などではなかったのですが、実に美味しそうに飲んで、満足している姿を眺めながら、いつからか《ブルーマウンテン党》になっていました。

 

 

でも、子育て中の私には買える代物ではありませんでした。かといって、子育てを終えている今でも、出来上がった〈貧乏性〉は変わらず、〈ブレンドコーヒー〉か〈特売広告品のブルーマウンテン入り〉の範囲でした。でも、何年か前に、弟の家で、《ヨーロッパ珈琲》を飲ませてもらった時に、それも美味しかったのです。この《美味しさ》と言うのは、飲む時の雰囲気、そして舌の感覚や体調と関係があるかも知れません。

 

 

それに《美味いもの》と言うのは、それなりに高価なのです。きっとびっくりするほどの値段に違いありません。コロンビアとかエチオピア(ここで採れるのが《モカ》です)とかジャマイカ(ここで採れるのが《ブルーマウンテン》です)、赤道を挟んだ地域の国々で生産され、世界中で愛されている珈琲です。とくに中国の近年の消費量は、爆発的に増えているそうです。若者たちが小さなスプーンで飲むスタイルが、可愛らしいのです。

そう、単純な私は、《似非(エセ)ブルーマン党》から離脱して、《ウガンダ珈琲党》宣言をしているのです。ウガンダ産のコーを飲んで、この国の経済発展に、少しでも協力したいと思うのです。そうするのも、ただに美味しいからです。

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