2012年を想う

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                     2012年を想う

 『・・・2012年が、起死回生の祝福の年となりますように、この大晦日の午後、衷心から祈り、切に願っております。「生きている幸せ」を、思い起こさせてくださって、一言お礼を申し上げます。ありがとうございました。
 追伸;私の左手首には、『 Unite To  be ONE! がんばろうNIPPON 』のリストバンドが、いまだにはめられたままです。 』

 この文章は、昨年の大晦日の〈2011年度最後のブログ「悠然自得」の記事の終りの部分〉です。私が、「起死回生」を願った2012年が終わろうとしています。私たちの国が、自然災害が起こりうる不安、原発事故による被災地の復興の遅れ、日本を代表する企業の業績不振からくる経済の落ち込み、政治の迷走と交代、9月以降の領土問題を中心に、外交関係の緊張と硬直、そんなことが国内にありました。一方、アメリカ大統領選挙、中国や韓国の指導陣の交代(実際には2013年に入ってからですが)、ギリシャの経済破綻によるヨーロッパ圏だけではなく世界への影響、アメリカ経済の不安、銃の乱射事件、国際社会にも、大きな課題を残したままの越年となります。多くの喜ばしいこともありましたが、その筆頭は、山中教授の「ノーベル賞」の受賞でした。生き方も、奥様の愛し方も一流でした。

 私たちは、こちらでの生活が七年目になりました。家内も私も、それぞれに母親と死別をし、家内は上の兄とも死別をした年でした。今は悲しさも癒えて、前を向きなおしております。とくに、生涯の十分の一の年月を、外国で過ごすことになり、今さらながら不思議な導きを感じております。故国にあったものをすべて処分してしまいましたから、国籍と法的な住所を残すのみです。私の、こんな歩みについてきてくれた家内は、あちらこちらと跳び回って、友人たちや病んでいる人たちを訪ね、中学生たちに日本語を教えたりして、大陸の生活を楽しんでいます。『心配ないの?』と聞くと、『全然ない!』と答えています。

 私は、学校で日本語を教えており、感謝なことに、来学期も来年度も機会が与えれています。とても身の引き締まる思いをしております。この9月15日の前後には、多くの教え子や、友人たち、天津で中国語を教えてくれた教師までもが、『大丈夫ですか?』、『何かあったら助けますので、遠慮なく言ってきてください!』、『こんなことになってごめんなさい!』など激励やお詫びがあました。つらい思いはしましたが、いつもと変わらず過ごしております。1月の下旬に帰国を予定しております。「査証」の更新の申請をしなければなりませんし、「運転免許証」も更新期限を過ぎましたので、これもと思っております。もう一つ、大切な用がありますので、このためにもすべきことがあります。福州にいることが最善だとするのなら、その必要も満たされ、「査証」が取得されれば戻りたいと思っております。

 この2012年のみなさまからの激励や援助やお便りに、心から感謝しております。 新しい年の祝福を心からお祈り申しあげます。(添付の写真は、今夏8月に訪ねた島で、若い友人に出迎えてもらった時のものです。)
                       2012年大晦日

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