一服の清涼「花」の如くに

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 毎朝、送信してくださる「里山を歩こう」 に、今朝掲載されていた、「クズ」の花です。

 『林道沿いではクズの花が目立っています。』

と添え書きがありました。呉市近郊の野に咲いていたことでしょう。もうずいぶん長く、お送りいただいていて、おもに広島の呉市周辺の野山を歩かれて、撮影している写真と記事なのです。

 最初の職場に、この呉市の高校の校長が理事でおいでで、なかなかの学校経営者でした。この方の学校で教員になりたいほどでしたが、東京の学校に職を得て働いたのです。もう50年も前の話になります。みんな昔話になってしまいました。

 きっと、この高校を見下ろせるような、山谷を歩いておいでなのでしょう。「クズ」は、大和の国(奈良県)の国栖(くず)という名の村落で、葛粉が採れたそうで、その産地であったところからの命名されたと言われています。

 わが家では、「くずきり」が好物で、これを冷麺のようにして、「冷やし中華」風にして、胡瓜、トマト、しめじ、わかめ、細切り卵焼き、炒めたお肉を乗せて、酢醤油にごま油を加えたかけ汁で食べます。美味しいのです。

 お隣の佐野市には、「葛生(くずう)」という地名があります。きっとクズの産地なのか知れません。佐野市のホームページに、それとは違った、地名の由来が、次のようにありました。

『 1 万葉集の東歌の中に「上毛野安蘇山黒葛野(かみつけぬあそやまつづらぬ)を広み延(は)ひにしものを何(あぜ)か絶えせむ」とあります。ここに上毛野とあるのは、上古は今の上野と下野は毛野国といって一国であったが、仁徳天皇のころ上毛野と下毛野に分けられました。しかし、境界は一般には不分明であったため、誰の作ともわからず東国人の歌として万葉集に採録するとき、筆者がはっきり境界など気にせず下毛野を上毛野と書いたようにも考えられます。この歌の「つづら」は葛または藤など、つるを利用してひものように利用できる植物を意味しているので、「葛生の地名」の起こりもこの辺から出たのではないかといわれています。

2    クズ・フという地名で、クズは動詞クズレル(崩れる)の語幹で、山・崖などが崩れ落ちるの意味から、崩崖・崩壊地をいいます。フは「~になっている所」という地形名彙の語尾につくものなので、地名は崩崖地に由来するという説です。』

 この葛生には、太古の昔、マンモスが棲息していたそうで、その化石館があるそうです。今秋は、ここを訪ねてみたいなと思っております。

(ウイキペディアによる葛の花です)

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