『イエスまた群衆に言ひ給ふ『なんぢら雲の西より起るを見れば、直ちに言ふ「急雨きたらん」と、果して然り。 また南風ふけば、汝等いふ「強き暑あらん」と、果して然り。 僞善者よ、汝ら天地の氣色を辨ふることを知りて、今の時を辨ふること能はぬは何ぞや。 また何故みづから正しき事を定めぬか。(文語訳聖書ルカ伝12章54-57節)』
今から60年前の1964年6月16日に、新潟で大きな地震がありました。震度6強、死者26人でした。大地震の割には、被害が甚大ではなかったことが、この時の地震だと評されています。
今年、能登半島を見舞った地震は、242人の犠牲をもたらせ、建物の倒壊、海岸線の隆起、港湾の破壊、棚田の崩落など、被害は多岐にわたりました。地震大国の日本、昨日も、千葉県を震度2の地震があって、わが家でも軽微でしたが揺れを感じました。
家内が級友たちと被災家族への臨時保育をした新潟地震(1964年6月16日)、長男と次男が救援活動に出かけた阪神淡路大震災(1995年1月17日)、家内が入院手術待機中の東日本大震災(2011年3月11日)、それに父や母が感じた関東大震災(1923年9月1日)など、大きく揺れ続けてきた日本列島です。
聖書は、『即ち「民は民に、國は國に逆ひて起たん」また處々に地震あり、饑饉あらん、これらは産の苦難の始なり。(文語訳聖書 マルコ伝13章8節)』と言っています。世界中に、地震が起こると、イエスさまが、終わりの日の状況を話されたのです。
人心が乱れて、愛が冷えて、戦争の噂を耳にしている昨今、耳慣れない異常気象現象の気象用語を、今年も聞き、異常高温も予想されてもいます。時を読み、時代を感じることができますが、恐怖だけがもたらされるのではなく、「希望」のあることを忘れてはなりません。
なぜかと言言いますと、聖書は『恐るな!』と、繰り返し記しています。起こるべくして起こることを、恐れずに、心備えしておくことが肝要なのです。『地震です!地震です!』との、警戒予報を、先日もラジオで聞いたばかりですが、ゆれることがなかったので、驚いてしまいました。
たとえば、「ナマズと地震」、ナマズが異常な泳ぎを見せるのは、地震が起こる予兆だと聞いたことがあります。猫が家から出ようとし、犬が遠吠えを上げ、カラスが群れて飛ぶなども聞かれますが、あながち迷信だと片付けるのも、自然界が何かを教えているのかも知れません。
イエスさまは、『あなたがたは地や空の現象を見分けることを知りながら、どうして今のこの時代を見分けることができないのですか。』とおっしゃいました。一体、今は、どのような時なのでしょうか。多くの人が、さまざまなこと言い、公表し、ネットで伝えています。正しい情報を選んで聞いて、この時代の私たちは、慌(あわ)てることのないようにしておくべきなのでしょう。神に聞け!神のみことばに聞け!
(ウイキペディアのインデアンの伝達手段の「狼煙」、「ねこ画伯コハクちゃん」のナマズのイラストです)