泥沼の先にあること

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 子ども頃に、長靴を履いて、泥沼にはまってしまい、長靴を履いている意味がなくなって、泥だらけで、大変な目にあったことがありました。その難儀さは、抜け出せないところにあったのです。泥の入り込んだ長靴で、足を抜くのが大変でした。長靴を脱いで仕舞えば良いのですが、泥の中に残したら、見つける方が大変だったのです。

 ウクライナ戦争のロシア侵攻、それに反対する日本も含めたヨーロッパ諸国の関係が、まるで〈泥沼状態〉になりつつあるのが懸念されます。あの日中戦戦争が、いつの間にか、暴挙を改めなかったことと、何か似ているのを感じます。結果が想定できたのに、またやめられたのに、取り返しにつかない状況に落ち込んだのと、同じ轍(わだち)にはまるのでしょうか。

 ナチス・ドイツも、ファシスト・イタリヤも同じでした。世界中が傷つき、疲弊し、泥沼の中に引き摺り込まれていきました。一国の暴挙が、世界経済に与える影響の大きさにも驚かされます。電気代、ガス代に請求額が尋常ではありません。食べ物も随分と高くなっています。便乗もあるのでしょう。

 子どもの頃に、近所の男の子が、池にハマって溺れそうになりました。『池に落ちたら、左足が沈む前に右足を上げれば大丈夫!』と言って実験したのです。彼は体全体が沈むのを見落としていたので、溺れたのです。

 この時代は、もうその片足でさえ上げる力がなくなり、その機能が働くなってしまっているのでしょう。

 『しかし、エルサレムが軍隊に囲まれるのを見たら、そのときには、その滅亡が近づいたことを悟りなさい。(ルカ2120節)』

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 これは飛躍かも知れませんが、〈エルサレムが軍隊に囲まれる事態〉がくると、イエスさまが言われました。そんな事態が起きそうな前触れでしょうか、このウクライナ戦争の行方のことです。ロシアと同盟国とが、合い図って、最終的な攻撃目標とするのが、「エルサレム」なのではないでしょうか。

 イスラエルに攻撃してくる国々について、旧約聖書は、次のような国々を挙げていると、読み取れます。[ロシア、ヨルダンの一部(エドム)、トルコ(メシェクとトバル)、イラン(ペルシャ)、エチオピア、リビア、ウクライナ/ドイツ(ゴメル)、クルディスタン、トルキスタン、アルメニア(トガルマ)]などです。

 そんな攻撃を受けるエルサレム、そして国家として奇跡的に再生したイスラエルについて、次のような予言のことば、祝福のことばがあります。

 「主はモーセに告げて仰せられた。 『アロンとその子らに告げて言え。あなたがたはイスラエル人をこのように祝福して言いなさい。「主があなたを祝福し、あなたを守られますように。 主が御顔をあなたに照らし、あなたを恵まれますように。 主が御顔をあなたに向け、あなたに平安を与えられますように。」 彼らがわたしの名でイスラエル人のために祈るなら、わたしは彼らを祝福しよう。』(民数記2227

 『エフライムの山では見張る者たちが、『さあ、シオンに上って、私たちの神、主のもとに行こう』と呼ばわる日が来るからだ。」 諸国の民よ。主のことばを聞け。遠くの島々に告げ知らせて言え。「イスラエルを散らした者がこれを集め、牧者が群れを飼うように、これを守る」と。 主はヤコブを贖い、ヤコブより強い者の手から、これを買い戻されたからだ。 彼らは来て、シオンの丘で喜び歌い、穀物と新しいぶどう酒とオリーブ油と、羊の子、牛の子とに対する主の恵みに喜び輝く。彼らのたましいは潤った園のようになり、もう再び、しぼむことはない。 そのとき、若い女は踊って楽しみ、若い男も年寄りも共に楽しむ。「わたしは彼らの悲しみを喜びに変え、彼らの憂いを慰め、楽しませる。 また祭司のたましいを髄で飽かせ、わたしの民は、わたしの恵みに満ち足りる。--主の御告げ--」(エレミヤ3161014節)』

 戦火の火の粉を、私たちもかぶるかも知れません。しかし、神さまは、直接介入されて、ご自分の民と国とその都エルサレムを守られるのです。アメリカやイギリスが、経済的に軍事的に衰退して、エルサレムを守ることができなくなった時に、万軍の主、栄光の王が、ご自身の御手で、直接守られると信じます。

( “ キリスト教クリップアート” から「エルサレム」です)

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