しっぺ返し

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 『初めに、神が天と地を創造した。神はお造りになったすべてのものを見られた。・・・見よ。それは非常に良かった。(創世記1131節)」

 北関東の街の夏が行き、秋が来たのを実感しています。年々暑さが増し、降雨量が増してきています。さらに台風の季節で、9号、10号、11号と続いて発生し、今、戻り梅雨に列島が濡らされ、洗われ、激しく流されています。一昨年の19号台風で罹災経験をした私たちは、その前夜二階で休んだのですが、一階は床上浸水していて、初めての経験に驚かされました。

 県中央部の街に避難させていただき、3週間お世話になり、今のアパートの4階に住み始めて時が経ちました。眼下に巴波川が流れていますが、水の被害は、今のところ心配なさそうです。これからの降雨量を心配しながら、川の水位を眺めております。

 『また、人に仰せられた。「あなたが、妻の声に聞き従い、食べてはならないとわたしが命じておいた木から食べたので、土地は、あなたのゆえにのろわれてしまった。あなたは、一生、苦しんで食を得なければならない。土地は、あなたのために、いばらとあざみを生えさせ、あなたは、野の草を食べなければならない。あなたは、顔に汗を流して糧を得、ついに、あなたは土に帰る。あなたはそこから取られたのだから。あなたはちりだから、ちりに帰らなければならない。(創世記31719節)』

 多摩川の河畔に住んでいたことがありました。台風の大雨で、濁流でしたが、その流れに入って、足の間で身を守っている川魚を手でつかまえることができました。あれは、とても危ない行為で、確か弟を誘って二人で流れに入ったと思います。若気の至りでした。

 普段は、静かに流れる川が、あんな濁流に激変し、怒る様に流れ下るのに驚かされますが、自然をいじめたり、侮ったりしたらいけないことを学ばされたのです。この時代の自然が牙を剥くのは、人が自然に手をつけ、痛めつけてきた結果なのでしょう。

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 樹木を切り倒し、森林を平地にし、川の流れを変え、ダムををつくり、山を削ったり掘ったり、異種の植物を植え、季節を考えず、土に化学肥料を撒いて野菜を栽培し、土地を酷使し、食糧供給のために、よその国や島で種を蒔き、季節外の野菜を収穫し、農薬を撒き散らし、耐えられるのに、夏に冷房を、冬に暖房を使って、過剰な燃料を発電に用いて大気を汚し、自動車社会になって排気ガスを大量に放出し、かくねんりょうを使わざるを得なくなり、再生の効かない地球にしてしまったからです。

 今や、「いばらやあざみ」に覆われた地に変わってしまった様です。再生不可能の時を、人類は迎えているのでしょう。どんな結果を招くかを知っているのに、これまでのどの世代人も、次の世代、後の世代を考えずに、その時だけのために生きた結果です。傲慢な人の所業に、〈しっぺ返し〉されている様に感じてしまいます。

 華南の街に住み始めて、食事に招かれた家のトイレに、大き目なバケツが置いてありました。台所で使った水を、拭き掃除や水洗に再利用するために残していたのを見たのです。水をタダで使うのに慣れていた日本人の私は、井戸を汲み、蛇口を捻って、使っていた頃を思い出したのです。使った水を、畑に戻したり、植木に使ったりしていたのを思い出し、今、ベランダの植木に、使い水をやっています。

 ある時、老宣教師が、そっと後ろから手を述べて、蛇口から流れ出ている水道を、栓を捻って止めていました。豊かなアメリカ人も水の大切さを知っているからです。皿洗い当番の友が、話に夢中で、蛇口から水が無駄に流れていたのを、言葉で注意をしないで、ご自分でそっと栓を捻った姿が思い出されます。水道代よりも、水の価値を知っておいでだからでした。

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