無限、永遠、不変

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 B.B.ウオーフィールドという聖書学者が、次の様に言っています。

 『自らの中に神を求めることから始める人間は、自分と神との関係を混乱させるだけである!』

 八百万(やおよろず)の神を奉ずる日本人の神観、何でも神としてしまう国民性は、一つには特技なのかも知れません。つまりは、〈私がお世話しないと立っていけない神〉を神としているのでしょう。という考えは、自らのに神を見出そうとしている「混乱」からきているのでしょう、何もが神を宿す様に信じてしまうからです。

 「ウエストミンスター小教理問答」に、次の様にあります。

 問4 神とは、どんなかたですか。

 答  神は霊であられ、その存在、知恵、力、聖、義、善、真実において、無限、永遠、不変のかたです。

 安中藩の江戸屋敷で生まれた新島襄は、漢訳聖書を読んだ時に、深い感銘を受けたそうです。江戸にも安中にも、数限りない神々が祀られ、人々が信奉している中に育ったのですが、その聖書の巻頭にあった一文を読んだ時、『神がおられるなら、これこそが神に違いない!』と強く思ったそうです。その頃のことを次の様に、新島は述懐しています。

 『・・・私はそれらを熟読した。いくらか懐疑を覚えたけれど、またいくらかは畏怖の念にうたれた。以前に勉強したオランダ語の書物を通して、創造者という言葉は知っていたが、中国語で書かれたこの短い聖書の歴史の中で、神の宇宙創造に関する単純な物語を読んだ時ほど、創造者という言葉が胸にひびいたことはなかった。私たちが生きているこの世界は、神の見えない御手によって創造されたのであって、単なる偶然の産物ではないことを私は知った。』

 彼は、その神さまをもっと知りたくなり、アメリカに密航を企てるのです。日本人初の学士は、この新島襄でした。彼は、帰国を前に、明治維新政府による使節団がアメリカを訪ねた時、新島は通訳吏として働きました。それで明治政府から帰国を咎められることなく帰国し、多くの有為な卒業生を送り出すに至る「同志社」を、京都に興します。 

 新島は、社に祀られ、目に見える神ではなく、万物を創造し、統治し、イエス・キリストの十字架を通して救いの道を示された神さまと出会い、仕え、伝えて、46歳で帰天しています。イギリスで、子どもたちが、神がどなたかを知るために編集された「小教理問答書」は、「神は霊であられる」と告白します。

 切り刻んだり、鋳たりした像を、拝み続けてきた者の子が、《霊である神》を、聖書を読んで知り、その神の高貴な人格性に圧倒され、神のみ心の中を、自分の知性、意思、感情を傾けて仕えた生涯を送ったのです。この神は、ご自分を啓示するのです。パウロにもペテロにも、そして私たちにも《語りかける神》でもあります。

 エデンの園での罪以来、人類は、そこから追放され、彷徨ってきました。神への反逆、神に摂理への反抗、自然の理への否定、善や義や聖への不善と不義や汚れ、神より悪魔、聖霊より悪霊、義より不義、善より悪、光より闇、真理より虚偽、謙遜より高慢、神の国よりこの世、成熟より怠慢の中を過ごしてきています。

 神は、人の罪の結果を看過できず、その独り子を、人の姿をとって、この世に遣わされました。信ずる者の罪の身代わりに、罪となってくださって、十字架で、義なる神の処罰を受けてくださったのです。その贖罪の業に満足された神は、私たちに罪を赦してくださったのです。

  この神さまは、「その存在、知恵、力、聖、義、善、真実において、無限、永遠、不変のかたです。」と記しています。初めからおられ、知恵に富み、力にあふれ、聖なるお方で、義であるので義を愛され、真実で誠実で忠実なのです。そんな神さまご自身もその属性も、「無限」、「永遠」、「不変」だと続けます。

 私は、山に篭り、滝水を浴び、食を断ち、妻を遠ざけ、粗衣で身を纏って、遠出もせずに、じっと座して悟ったのではありません。神さまご自身が、突然に、私に顕われ触れてくださったのです。それが、私の「聖霊体験」でした。まさに神秘的なことで、自分が、どれほど汚れに満ちたものかが分かり、その罪を知らされ、涙を流してその罪を悔いたのです。それで赦された喜びで満たされました。人生の方向を変えられ、全く晴れやかに、新しくされたのです。

 遥か遠くにおられる様に感じていた神が、傍に、いえ内側にいる様に感じられたのです。伴に傍を歩んでくださり、教え、示し、ある時は叱り、矯正してくださっています。あれから半世紀です。創造者であり、統治者であり、救い主であり、助け主である神を知ることができたのは、幸せでした。

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