もう少し

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金浦空港に降り立った時に、独特な匂いがありました。会議やセミナーがあって、4〜5度出掛けたことがあったのですが、いつも同じ〈韓国の匂い〉がしていました。また中国華南の街の郊外、海岸にある空港に降り立った時も、上海の波止場についた時も、それを何回となく到着を繰り返しても、そこには独特な〈中国の匂い〉を感じて来ました。

恩師が、アメリカに帰国して、羽田や成田に降り立った時に、『〈日本独特な匂い〉がする!』と言っていました。上の娘が十年ほど滞在して、仕事をしていましたので、何度も訪問したシンガポールにも、華南の街出身の人たちが多く住んでいるからでしょうか、それと同じ〈中華民族の匂い〉がしていましたし、ホノルル空港に降り立った時も、『アッ、〈ハワイの匂い〉だ!』と思ったこともありました。

独特に〈国の匂い〉や〈民族の匂い〉や〈街の匂い〉がある様です。今朝も東側の窓を開けましたら、〈栃木の匂い〉がしてきました。それは親しく好意的に思う思いの中から感じ取れるものなのかも知れません。そう言えば、友人や知人や兄弟たちの家に行くと、〈家の匂い〉もあります。

それって〈生活の匂い〉なのでしょうか。かすかにしか感じられないことが多いのですが、日本に一番近い韓国に行った時のものは、キムチの〈大蒜(ニンニク)の匂い〉がしていたのです。もう何年も前からソウルの国際空港が、仁川空港となったそうですが、まだ一度も利用したことがありませんが、五十年も前に感じたのと、そこも〈同じ匂いが〉がするのでしょうか。
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きっと自分は、鼻が効くのかも知れません。嗅ぎ分ける能力があるのかも知れませんね。今の日本に、〈時の匂い〉があります。〈好くない匂い〉がしているのです。不正直で、秘密めいた、人間不信の〈暗闇の陰湿な匂い〉が立ち込めています。不健全な社会が持っていて、それが放つ〈憎しみの匂い〉で、拭うことができないほど染み込んでしまっています。それで、ますます社会が孤立化している様に感じてならないのです。

人と関わる面倒さを避けるのが、人嫌いになり、そして孤立を生むのかも知れません。いつも自分中心にしか、物事を捉えられなくなってしまい、我慢や待つことや遠回りすることができません。そんな時代の申し子の様な人の犯罪が目立っていないでしょうか。たぶん、恥をかきたくないのかなって思うのです。もし、ありのまんまの自分を受け入れ、愛せたら、そんな闇から、自分の〈匂い〉、〈雰囲気〉と言い換えてもいいでしょう、それを嫌わずに、轍(わだち)の中から抜け出ることができるのですが。そうすれば、こんな時だからこそ、もう少し明るく、芳しくなるのではないかと思っております。

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