垣根

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植木の「垣根」って、最近では、あまり見かけません。腱板断裂の怪我をして、中国から帰って来た足で、札幌の整形外科医院に入院したのが、三年前になります。手術を終えて、リハビリを継続して受けていた頃、何度か外出許可をもらって、札幌の街を歩いた時に、気付いたことがありました。北海道の家の多くが、垣根なしなのです。

半年後に、家内を連れて検診で、札幌を訪ねた時に、遠距離バスで、函館に知人を訪ねた時も、函館周辺でも、同じ様に、多くの家が垣根がなかったのです。それらは、私には新発見でした。私自身が、垣根や塀のない家に住み続けてきたので、そう感じたことでした。

作詞が巽聖歌、作曲が渡辺茂の「たきび」の歌詞は、次の様です。

かきねの かきねの まがりかど
たきびだ たきびだ おちばたき
あたろうか あたろうよ
きたかぜぴいぷう ふいている※

さざんか さざんか さいたみち
たきびだ たきびだ おちばたき
あたろうか あたろうよ
しもやけおててが もうかゆい

こがらし こがらし さむいみち
たきびだ たきびだ おちばたき
あたろうか あたろうよ
そうだんしながら あるいてる

バケツの水に、新聞紙をつけて、十分に水分を吸った新聞紙で巻いた、サツマイモを、掃き集めた落ち葉の焚き火に入れるのです。芋が焦げないで、しなやかな「焼き芋」が作れるのです。スーパーの入り口で焼いて売っているものとは、一味も二味も違って、実に美味しくできあがります。

子どもたちを連れて山奥のキャンプ場に行った時、消化用にバケツに水を張って置きながら、落ち葉を集めて焚き火をしたことが何度もありました。必ず、サツマイモを持参して。「焼き芋」を作ったのです。

そういえば、「焚き火」も、消防法とかで禁止されているのでしょうか、見掛けることはありません。先週、集まりへの出席で、出かけた道筋の農地から、煙が上がっていました。しかも二箇所で見掛けましたが、珍しい光景でした。以前は、どこでも見られた里の風情でしたが。

今年は、家事が自分の仕事で、食料の買い出し、調理、ゴミ出し、洗濯などをこなした一年で、家内に長くやってもらった分の〈お返し〉をしたのかも知れません。それで、春先に、「しもやけ」が手にできてしまい、痛痒さを久しぶりに味わったのです。〈生味噌〉の代わりに、メンタームを塗って直しました。

今日は、市立図書館に行って、矢内原忠雄全集を読んできました。若い頃に傾倒した人の著作を読み直して、再び強烈な迫りを感じたのです。家内は、「夜と霧」を読み直して、借り出して帰って来ました。行き帰りの道筋に、山茶花の垣根がけっこう多いのに気付いたのです。これから、木枯らしの季節になるのでしょうか。

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