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「いせやホームセンター」という名のお店が、栃木市薗部にありました。このお店が、1978年に、「カインズホーム センター」の一号店として開店しています。2018年度末の時点で、店舗数は28都道府県下に217店舗もあって、その年間の売上は4000億円にもなる、業界最大手の企業です。
何でも揃う大型店で、栃木に住み始め、また10月の第19台風で被災した後、引っ越しをせざるをえなくなって、移り住んだ家の家具や調度品や雑貨まで、このホームセンターに行って、手に入れています。帰って来れる《実家》ができて、年末には、二人の娘が家族で帰ってきますので、その準備もしているこの頃なのです。
車がなくなってしまったので、長男が車で来てくれる時に、出掛けていたりです。栃木店と大平店の二店が、自転車で行ける距離にあって、荷台に載せられる物を買いに行ったりしてきました。ところが、この両店も被災して、大平店は、この18日に再開するとの知らせがあります。ところが、創業の栃木店は、被災と店舗の老朽化とで、廃業を決定したのだそうで、先日のニュースにそうありました。
まあ被災仲間の私も、開店を待っていたのですが、残念な結果になってしまいました。水の勢いというのは、ものすごい力で、その動きも自在だというのを、今更ながらに経験した今年の後半でした。舟運で栄えた街ですから、川辺にできた街並みは、何度も水害を受けてきた街なのです。
その氾濫した巴波川の脇のアパートの4階に移り住んで、川面に、白鷺や鴨や鯉がいて、街中のオアシスの様な佇まいを、11月朔日以来楽しんでおります。年末と正月は、この狭い家で、8人が生活をし、正月には、二人の息子たち家族が加わって、14人になります。布団や食器、暖房やトイレ、『どうしよう!』という事態です。ところが家内は大喜びでいますが。
娘たちは、手ぐすね引いて、家の中を、配置換えするつもりの様です。近くの図書館が、孫たちの学習室に使えるでしょうか。歩いて3分の所に、「金魚の湯」という名の銭湯もあります。どうにかなりそうで、6人で過ごしていた子育て中の《ワイワイ》に《+α》になることでしょう。
この住み始めたアパートには、もう二軒、被災者家族が引っ越して来られています。何だか〈被災同窓会アパート〉になったみたいです。娘たちの好きな魚屋さんが、目と鼻の先にあり、郵便局も、市の無料駐車場も、デニーズやインドカレー店まであります。そう言えば、昔、『 ♯ 狭いながらも楽しいわが家 ♭ 』と歌った歌がありましたね。
(栃木市蔵の町美術館です)
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