この写真は、熊本県阿蘇郡産山村の田園風景です。阿蘇山の近くで、山の斜面に、田を開くという先人の流した汗の結晶、ここで収穫されるお米は、さぞかし美味しいことでしょう。中国にも同じ様な「棚田(扇状田)」があります(下の写真)が、雲南省に多く見られる様です。
私の家の南側に、田圃があって、そこに水が張られて、週末には田植えが終わっています。全国の津々浦々の田圃では、もう田植えの真っ盛りでしょうか。先ほど、その田圃を通りましたら、水田に青い空が写り、まさに《夏は来ぬ》です。作詞が井上赳、作曲が中山晋平で、「田植」と言う歌が、昭和17年に発表されました。
そろた 出そろた
さなえが そろた
植えよう 植えましょ
み国のために
米はたからだ たからの草を
植えりゃ こがねの花が咲く
そろた 出そろた
植え手も そろた
植えよう 植えましょ
み国のために
ことしゃほう年 穂(ほ)に穂が咲いて
みちの小草(こぐさ)も 米がなる
ちょっと戦時色の感じられる歌詞ですが、米は最も重要な穀物で、《白いマンマ》が食べられるのは、特権階級だけだった時代が長かったのです。かく言う我が家でも、スイトンやオジヤを時々食べました。だからみんなよく育ったのかも知れません。
うるさいのです。田圃のカエルの声です。これを聞いていると、睡眠導入剤の様に、眠りに引き込まれてしまうから不思議です。今日も熱射の予報が出ています。そう今夕は、〈スイトン〉でも食べることにしましょう。
.