春驟雨

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昨夜から降りだした雨は、けっこう強いので「春驟雨(はるしゅうう)」と言うのでしょうか。この雨が、雪や氷を溶かして、春を連れてきてくれる「雪解雨(ゆきげあめ)」なのかも知れません。日光や那須の雪も、この雨で溶かされて行くのでしょうか。

「春をつくる」と言う歌詞がある歌を、よくこの季節になると歌ったのです。「やって来る」にではなく、「造られる春」との表現が面白くないでしょうか。ウキウキし、心が踊りそうになる春の陽を浴びながら、よく歌いました。再生の業がなされる自然界も、踊り出しそうにしています。

通院している、東武宇都宮線の「国谷(くにや)駅」の駅舎脇に、十本の桜の木があります。老木でしょうか、よく世話が行き届いて、幹が太くて枝ぶりも良いのです。そこを通り、停車する度に、蕾が膨らんでいるのが、分かるようになってきています

そう言えば、冬用のコートを着ようか、着まいかと迷うほど、暖かくなり始めている北関東です。まだ一日二日は、まだ寒い日もあることでしょう。季節の到来で、さしもの冬も敗走していかないわけにはいかなそうです。

「造られていく春」を、これから毎日毎日見ながら、追いながら、この季節を楽しみたい思いに駆られる朝です。

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