これは、[HP/里山を歩こう]が配信してくださった、「イヌセンブリ」です。リンドウ科の稀少種だそうです。広島県東広島市黒瀬町の「溜め池」の周辺に咲いていたものです。
『イヌセンブリは本州・四国・九州、朝鮮・中国に分布する越年生の一年草。湿原の周辺の湿地に生育する。湿原の植生の低い場所に生育する場合には、高さ5cm程度で地面付近でいくつかに枝分かれ、やや匍匐する生育形となりやすいが、植生が高い場所では草丈30cmを超え、単幹状で立ち上がる。茎は細く、柔らかい。葉は倒被針形で、センブリに比べると幅が広い。
花は10月から11月に咲き、白地に紫色の筋が入る。イヌセンブリは苦味がないので、薬用には用いられない。口にしてみると、苦味がまったくないわけではなく、センブリの苦味がわずかにある。各地で生育数が減少していることが指摘されており、RDB種として指定されている。岡山県では準危急種。』と、ネット記事にありました。
これは、菊の一種の「スイラン」です。
『スイランは中部地方以西の本州から九州に分布する多年草。低地の湿原やその周辺、貧栄養な溜池の湖岸などに生育する。地下茎があり、長さ15~40cmほどの細長い根出葉を出す。葉の縁には不明瞭な鋸歯がまばらにあり、柔らかいがやや厚い。裏面は粉白色であり、両面無毛で切ると白い乳液がでる。9月から10月にかけ、高さ50~80cmほどの花茎を出し、分枝してその先端に頭花をつける。頭花は直径3~3.5cmで、ニガナの仲間とよく似た黄色い花を咲かせる。9月頃はまだ根出葉は残っているが、10月の終わり頃になると葉は枯れてしまい、茎の上に花だけが咲いている状態になる。
スイランの和名を漢字で書くと水蘭であろう。花を見るとキクの花であり、とても蘭とはいい難い。キク科とは思いがたい細長い葉の形から、蘭の仲間に似ているとの名前をいただいたのであろう。このような細長く直立する葉は、同じく湿原に生育するサワシロギクと同様に、スゲやイネ科草本などとの競合・共存に適合したものであろう。』と、同じ様に解説がありました。
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