スポーツ考

 

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テニスもフィギュアスケートも、日本人選手の活躍が目覚ましいようです。でも、練習や養成に、莫大なお金がかかるのだと聞いています。スポーツが科学的に捉えられていて、ガムシャラに、根性でやる領域のものでは、もはや無くなってきているのです。食べ物、用具、練習内容や時間などが、科学的なデーターによってプログラムされないと、世界に通用する選手にはなれないのです。練習だけではなく、精神面でメンタルトレーニングもしなければならないのです。 心身両面の周到で細心な環境を要するのだそうです。

ただ路地裏で、ボールを蹴ったり走ったり、布で作ったボールを投げたり打ったり、冬の田んぼに水を張って凍らせた特設リンクの上を、下駄に金属に刃をつけた物で滑っているだけでは、もうダメなのです。実績のあるコーチについて、科学的に練習を積まなければならない時代です。

貧しかった野球小僧の野村克也などは、もう例外なのです。こう言った環境の中から、頭角を現わして来る時代は、すでに過去のことになっているのです。しっかりと育成される必要があるのです。足が早いとか、遠投がすごいとか、体格が好いだけではだめなのです。総合的な資質が求められています。

名門の教室で育成された選手だけが、栄冠を手にするのです。お父さんの鰯漁を手伝っていた少年が、名投手になったり、アフリカの原野を裸足で走っていた少年が、オリンピック・スタジアムで、飛んだり跳ねたり、走ったり投げたりすることは無くなってきているのでしょう。

どのスポーツもアマチュア色がなくなってしまいました。プロアマを問わず、選手が、お金で計られ、どれだけ稼ぎ出すかが注目点になってしまっています。そう言った世界で生きている大人がいるのです。次から次へと有望選手を発掘して、育成して送り出すのです。まさに、<稼ぐ人間マシーン>です。芸能界と同じです。だから、スポーツが面白くなくなってしまいました。

日本のプロ野球の「ドラフト」のニュースを聞いていて、少しスポーツをしたことのある、10月下旬の私の思いであります。

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