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ヨーグルト、キムチ、パン、納豆、チーズ、お酢、醤油、味噌、みりんという食品に共通するのは、これらが「発酵食品」だと言うことです。ここ中国には、「臭豆腐choudoufu」という、強烈な匂いにする豆腐があります。一度だけ食べましたが、不味くはありませんでしたが、進んで食べたいとは思わないのです。これも発酵食品です。東南アジアに行きますと、有名な発酵食品は、「魚醤(ぎょしょう)」と呼ばれる、魚を発酵させた醤油の一種があります。これは秋田のハタハタという魚で作る「しょっつる」と同じです。
滋賀県に「鮒鮨」、北陸に「鯖鮨」や「なれずし」がありますが、これらも同じ発酵食品なのでしょう。日本食の中には、数多くの発酵食品があって、それが日本人の平均寿命の高記録を支えているのかも知れませんね。2週間ほど前に、餅米と麹を使って、知人の実家で作る「红酒honjiu」というお酒があって、その搾り粕をいただいたのです。やはり赤い色をしていました。魚と豚肉の料理に、これを加えて炒めて醤油や砂糖で味付けして調理してもらったのですが、これが本当に美味しいのです。これも発酵食品の一つの様です。
上海で製造した「納豆」が、冷凍庫で売っている店が、旧市街にあって、一時期、家内はバスを乗り換えて買いに行っていました。微妙に、日本で食べる物と違うように感じてしまうのですが。空気や水の違いか、大陸の大地で食べているといった単なる思い過ごしか、違いがあります。今回の帰国で、弟宅でいただいたのは、生協の物で、結構美味しかったのです。
数年前に、納豆菌で、自分で作ったという納豆を、オーストラリヤからの日系の留学生にもらったこともありました。男性で、大雑把に作ってタッパーに入れてもらったのですが、ちょっと納豆菌が少ないのか、発酵時間が足りないのか、納豆が糸を引かなかったのです。この納豆ですが、前にも書いたことがあるのですが、トーストした食パンに挟んで食べると、最初は違和感があるのですが、実に"美味"なのです。一度食べたら、癖になってしまうほどです。
そういえば我が家の冷蔵庫の中には、あの酒粕の他に、ヨーグルトとチーズが入っていて、どうも乳酸菌食品を食べる機会が多そうです。スーパーでは、キムチも売っていて、時々買いますので、健康良品を摂っていることになりそうです。あの中国の漬物の"ザーサイ"も発酵食品ですし、「お茶」だってそうなんです。特に、"プーアル茶"が有名で、以前、頂いた物があるのですが、石の様に硬くて難儀しています。このプーアル茶に似た物が、四国の「碁石茶」だそうです。
さらには、東南アジアには、何種類もの発酵食品がある様です。それぞれの気候風土に見合った発酵食品が作られ、飲んだり食べたりしている様です。きっと、偶然に生まれて、それに工夫を加えながら、人類は食べ続けてきているのでしょう。それにしても、チーズの値段が高いのです。
(東南アジアの市場の発酵食品の売り場です)
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