このところ地震がないので、『どうしたんだろうか?』と、何だか不思議がっていたり、『大きな地震が起こるにではないか!』などと、いらぬ考えをしてしまいます。続けざまに地震があったら不安になるのですし、ないはないで、次に大きな地震が起きるのではないかと考えてしまう日が続いています。
7、8年前になるでしょうか、中国メディアの中国建築学会が、日本の建築物の耐震性は非常に高いと伝えていたことがありました。『大地震や津波によっても倒壊しない建物があったからです!』と、驚いたのです。自分の国の建物とは比べ物にならないほど、地震の揺れに強いことに注目したわけです。
中国の学会が注目したのは、日本の建物の「耐震性」でした。『大地震や津波によっても倒壊しない建物が残されていたのです!』と、驚きを示したのです。そして、『わが国の建築物とは比べ物にならないほどなのです。』と言っていました。
そればかりではなく、台風にともなう大雨によって、河川が氾濫し、堤防が決壊するなどで、大きな被害が、毎年、日本を襲うのに、それほどの被害が大きくない点にも注目したのです。つまり日本の「防災力」に強さにも驚きを示したのです。被害が特に大きかった県でも、死者が出ているのですが、それでも日本の「防災力」に対する称賛の声が上がり続けています。
そう言った記事では、日本では建築物の高い耐震性と自然災害に対する高い意識、防災力によって、『災害で失われる命や財産を減らすことに成功しているのです!』と伝え、日本の取り組みは中国にとって非常に参考になると指摘しているのです。
そうしますと、1923年9月1日に発生した、あの関東大震災で、明治期に多く建てられた煉瓦で作られた建造物が倒壊したことから、当時の多くの日本の家屋の大半は、「木造」だったわけです。それで耐震性の比較的高い「木造建築」に、中国の学会は注目しています。今は、鉄筋金庫リート作りのアパート群が林立していますが、私たちがいた華南の街には、わずかでしたが木造建築も残っていました。
昔、建てられた木造建築物は、地震にも耐え、健在のものが存在していましたから、中国の街が、木造建築になるのかと思いましたら、香港に倣ったのでしょうか、鉄筋コンクリートの高層建築ばかりの街になってきています。素人目ですが、耐震構造かどうかが心配でなりません。街中の地下鉄工事の現場で、作られたばかりの二十数階の建物が傾斜してしまっていました。
土地が狭い日本で、人口の多い日本も、高層ビルが多くなりつつありますが、地震の揺れを構造物に伝えない「免震設計」が取り入れられているわけです。さらに、わが国では、大地震が発生するたびに建築物の耐震基準について見直しが行われ、建築基準法が改正されているには素晴らしいことです。
『玄関と窓を開けろ!」と、地震のたびに叫んでいた父を思い出して、今でも、地震が来ると、玄関に飛んでいく私なのです。鋼鉄製のドアーが、鋼鉄製の枠の中で動かなくなってしまったら、逃げ道がなくなってしまうからです。飲み水も確保してあります。当座の備えだけは、娘がうるさく言ってきていますので、してあります。「都市保全」は、国土保全と同じように大切なことのようです。
(関東大震災の時の写真です)
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