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作詞が林 柳波、作曲が松島 つねで、「おうま」という童謡があります。戦時下の1941年(すぐ上の兄が生まれた年です)に発表された歌で、軍部が、軍馬を取り上げて歌い上げようと、作詞者の林柳波に依頼したのですが、その国策の考えに同意できなかった柳波が、こんな優しい歌詞に仕上げたのです。
おうまのおやこは なかよしこよし
いつでもいっしょに
ぽっくりぽっくりあるく
おうまのかあさん やさしいかあさん
こうまをみながら
ぽっくりぽっくりあるく
おうまのおやこは なかよしこよし
いつでもいっしょに
ぽっくりぽっくりあるく
おうまのかあさん やさしいかあさん
こうまをみながら
ぽっくりぽっくり
毎週のように送られてくるビデオ映像や画像があります。外孫の従兄弟にあたる、二歳の女の子が、主役です。高校で野球をやっている、実際は、Home school で学んでいるのですが、街の高校に、色々とプログラムがあって、それに参加して活躍している16歳の孫に、肩車をされた写真も、最近送信されて来ました。まさに、“ ジャイアンツと幼子” なのです。
孫たちの育っていく様子を、ほとんど見られなかった、大陸にいた私たちには、この子の成長ぶりに、目を細めてしまっているのです。この子にも肖像権があるので、この Blog に、正面からアップできないのが残念で仕方がないほど、可愛いのです。
この子が、腰に手を当てているのでしょうか、スカートをさわりながら歩く様子を見てたら、この歌を思い出したのです。ふざけてるのか、おどけているのか、真っ直ぐに歩かないで 、あっちにちょっかいを出してはと、humorous な素振りが、ぽっくりぽっくりと歩くように思えてしまうのです。
自分の4人の子に、こんな視線を向けた記憶がないのが、彼らに申し訳ないのです。食べさせ、着せ、学ばせ、遊ばせで、子育てに精一杯で、ゆとりがなく育てたからでしょうか。セッカチでありながら、〈30分前主義〉の父親の行動に、つきあわされた彼らに、こんなゆったりした目線を送ってあげたかったなと、遅きに失した反省をしている今なのです。
仕事に出るお母さんが、次女の家に預けていく女の子で、娘を、〈ゾオミ〉と呼んでくれると、嬉しそうに言ってきます。こんな平和で和やかな光景を見ることが、わたしにはできるのですが、戦乱の巷となっているウクライナではとてもとても難しいのでしょう。同じ年頃の幼い子たちが、砲弾の下にあるのが悲しくて仕方がありません。
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