ユダの獅子であること

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 ものすごい迫力、眼力、揺るがない落ち着きを見せていたのが、動物園のライオンでした。幼いわたしの目にも、やはりその名にふさわしい「百獣の王」だったのです。アフリカだか中近東の砂漠だかを舞台にした漫画があって、その中に、このライオンが出てきていました。

 このライオンとは違って、人間と一番近い関係にあるのが、犬や猫です。まるで家族の一員でもあるかのように振る舞っています。ご主人に餌をもらい、犬などは散歩までしてもらう立場を、しっかりと知っていて、今では、服まで着せられています。だから、当然のように飼い主の家は、自分のものにように、外出先から戻ってきます。

 家内が中学生の頃に飼っていた「ジョン」は、交通事故死していますし、弟が可愛がっていた「力(リキ)」は、やむを得ず殺処分してしまった悲しい歴史があります。でも、ほとんどは愛玩動物なのですが、老いて死期を迎えています。

 そのライオンは、どうなのでしょうか。草原では無敵、我がもの顔をして、草原最強の獣の座にあります。でも動物園以外では、厳しい時をやがて迎えるのだそうです。怪我や病気などで少しでも弱くなってしまうと、草原の力関係は逆転してしまうのです。虎視眈眈(こしたんたん)と餌を狙うハイエナなどの餌になってしまうのです。

 人のように白髪の老ライオンは見られない世界ですから、老齢保険も老人介護施設や特老もなく、次の世代の草原の支配体制に移り変わっていくわけです。ところが万物の霊長としての人には、神の創造の中で、老齢期の祝福を定めてくださっています。

 『あなたは白髪の老人の前では起立し、老人を敬い、またあなたの神を恐れなければならない。わたしは主である。(レビ1932)』

 聖書、預言書の中に、「王」としてのライオンが出てきます。やがて、「獅子のような王」が来られるとの予言です。それこそが、神の御子イエスさまで、この方は、「ユダの獅子」という呼称をもって呼ばれています。

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 『すると、長老のひとりが、私に言った。「泣いてはいけない。見なさい。ユダ族から出た獅子、ダビデの根が勝利を得たので、その巻き物を開いて、七つの封印を解くことができます。」 (黙示録55節)』

 最初に来られた時は、「僕」の姿でおいでになられましたが、再臨の主は、「王」として来られ、名実ともに全天全地を、やがて支配なさるという預言なのです。そのおいでの時が迫っているようです。その兆(しるし)が、天変地異の災害が頻発し、恐ろしい疫病が蔓延し、国家間の戦争、民族対立、人の愛が冷え、エルサレムが軍隊に囲まれるなどが、顕著な様で起こるただ中に来られると預言されています。

 イスラエル民族の動きが、その時の流れの「日時計」だと、わたしは宣教師から学びました。エルサレムが陥落し、世界に離散した彼らが、ほぼ2000年ぶりに、アブラハムに与えると約束された、《シオンの地》に、「イスラエル国家」が建国されたことは、刮目(かつもく)すべき出来事でした。

 『それゆえ、見よ、その日が来る。――主の御告げ。――その日にはもはや、「イスラエルの子らをエジプトの国から上らせた主は生きておられる。」とは言わないで、ただ「イスラエルの子らを北の国や、彼らの散らされたすべての地方から上らせた主は生きておらる。」と言うようになる。わたしは彼らの先祖に与えた彼らの土地に彼らを帰らせる。」(エレミヤ1614-15節)』

 『恐れるな。わたしがあなたとともにいるからだ。わたしは東からあなたの子孫を来させ、西から、あなたを集める。わたしは、北に向かって「引き渡せ」と言い、南に向かって「引き止めるな。」と言う。わたしの子らを遠くから来させ、わたしの娘らを地の果てから来させよ。(イザヤ435-6節)』

 わたしの母は、このイスラエルの都・エルサレムの空港に、飛行機から降り立った時、地に臥して、接吻をしたのです。幼い日に出会った主イエス・キリストが、信じた自分の救いのために、十字架に死なれて、贖いのみ業を成就し、葬られた後、3日目に蘇られたことへの感謝だったのでしょう。その様子を見て知らせてくれたのが、同行されたわたしの知り合いの牧師さんでした。

 これから、北からの軍隊が、この国に攻め上りますが、瞬く間に、神のみ手によって滅ぼされます。人がすることが、こんなにも酷く非情なのです。しかし、これからの日、神さまのなさる良き御業を、わたしたちは驚きの目で見ていることにいたしましょう。この再臨のイエスさまは、イスラエルの民にとっても、王家の血筋である「ユダの獅子」として、迎えられるのです。

 そう言えば、わたしたちは、たとえ死んでも、やがて「キリストの日」に、「不死」を着て、永遠のいのちに蘇るのです。その様子は、私たちの人生の一番祝福されて、輝いていた時の容姿なのだそうです。祝福の時の到来であります。

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