正直

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 「商人魂」と言うものがあるそうです。父は商人ではありませんでしたが、旧国鉄に、電車のクッションの材料を納品する会社にいました。これも製造販売業務になるでしょうか。上の兄は「紙」を作って、それを市場に提供する営業マンでした。お得意さんの注文に応じて、静岡県下にある工場の機械を回して、製品を製造する仕事をしていましたから、製造業と共に商業活動をしていたことになります。下の兄は、ホテルマンとして「サーヴィス(おもてなし)」を提供していましたから、これもまた製品は物ではありませんが、商業になるのでしょうか。弟と私は、「教師」でしたから、無形のものを、成長期の若者に精神活動をしていたことになります。

 アルバイトでスーパーマーケットで、私は働いたことがありました。これこそ正真正銘の商業になります。商業に携わった人、商人に、『通った後にはぺんぺん草も生えない!』と悪評のあった「甲州商人」、『がめつい!』と言われた「なにわ商人」、『三方よし(売り手よし、買い手よし、世よし)!』と好意的に言われた「近江商人」が有名です。

 私の住んでいる隣り街には、日本中のスーパーマーケットが注目している「イオン佐野店」があります。ここ栃木市には、この近江商人の経営するスーパーマーケットがあります。自転車の行動範囲にあるのですが、この「近江商人」が創業したスーパーです。明治5年に始められているそうで、昭和42年に、サーキットで有名な茂木(もてぎ)に第一号店を開業しています。

 商号の「かましん」は、「近江商人」の釜屋新兵衛と言う方の名前の屋号です。栃木県に店を始めたのが最初なのだそうです。この店は、売る側の利益、買う方の満足に加えて、商売が世のためになるのを目指しているそうです。今年になって散歩の途上で見つけたのですが、motto が「正直」だと言うのが気に入ったのです。

 売れ残った物や、規格の小さな物や傷物を、同じように売ろうとして利益を得ようとする商いは、ずるいわけです。正当な利益を得ることは当然です。働く人の家族が養われ、教育を受けられ、一人に人として文化的な活動を楽しめるためにです。
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