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昨年咲き終わった球根から、今年も「チューリップ」が咲きました。和名は「鬱金香(うこんこう)」と名付けられています。今、どこの庭先にも、いっせいに咲き出しています。昨日は、隣街にお連れいただいたのですが、ガソリンスタンドの前に、まさに赤、白、黄色と、綺麗に咲きそろっていました。近藤宮子が作詞、井上武士の作曲で、1930年に発表された「チューリップ」です。
さいた さいた
チューリップの花が
ならんだ ならんだ
あか しろ きいろ
どの花見ても きれいだな
世界が戦争に巻き込まれていく中、この花に、「平和」を託して栽培され、世界中に広まっていった花なのだそうです。軍隊が、銃を自国民に向けて発砲し、多くの命を奪うと言った現実が、また二十一世紀になっても起こり、世界は対立と争いの坩堝(るつぼ)の中にあります。
今だからこそ、「平和」を、切に願いたいのです。将来を奪われ、国に力が滅びていく悲しみに耐えられません。そん中で、「平和」を叫ぶかの様に、春の風に、花を揺らして咲いています。
わが家のベランダには、赤い花が咲きました。一鉢は、先週末、家内を見舞いに、東京から来てくださった方の下のお嬢さんに、もう一鉢は、生協に配達を開いてくださる方に差し上げました。お嬢さんが幼稚園を卒園され、小学校に入学されると聞いて、お祝いに差し上げたのです。このお嬢さんたちの世代が、「平和」を享受できる様な時代になっているでしょうか。少なくとも、心の中には、「平和」がある様にと願う四月です。
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