カレー

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「統計」が面白いのです。学問にも「統計学」があり、社会学の一分野なのです。新聞社が、無作為に選んだ一定数の人に質問をし、得られた回答で、内閣や政党や政策の「支持率」を調べて、新聞紙上で、公表しています。どこの新聞社も、同じように調査すると、だいたい同じ数値が出てくるところに、この「統計」が持っている妙味がありそうです。

『日本人は、一年に何度ど<カレーライス>を食べるか?』を食品会社が調べました。どのような調査方法をされたか分かりませんが、その結果は、<78回>でした。そうしますと月に6回以上、週に1回以上も食べていることになります。「国民食」とまで言われるほどの人気料理であることがうなずけます。

3年ほど前でしたが、帰国時に、すぐ上の兄と弟と、父の故郷の横須賀を訪ねました。叔母と従兄弟が住んでいて、お元気な内にと、表敬訪問をしたわけです。ずいぶんしばらくぶりの訪問でした。兄はJRで、弟と私は京浜急行で行ったのですが、JRと京急の駅は別々にあって、結局兄はタクシーで、京急の駅に回って来てくれたのです。横浜駅で落ち合う予定でしたが、会えないままだったのです。

叔母の家で談笑して、昼食にお寿司をご馳走になってから、東郷平八郎の「三笠艦」を見学しようということで、従兄弟も一緒に四人でワイワイし、港遊覧船にも乗ったのです。

それから、『ここに来たのだから!』と、「海軍カレー」を食堂で食べたのです。流石プロ、自分が作るのよりも、はるかに美味しかったのです。期待感もあり、外で伝統食を食べたので、より、そう感じたのでしょうか。「国民食」になった所以は、ここで食べた海軍の兵隊さんが、自分の田舎に帰って、見よう見まねで作って、家族や親戚や友人に振舞って、それで日本中に広まって行ったのだそうです。その後、四人で焼き鳥まで食べてしまいました。

在華の折、訪ねてやって来る学生や友人家族のために、何度、カレーライスを作ったか分かりません。そのカレーは、牛肉、ジャガイモ、ニンジン、ニンニク、ナス、トマト、りんごを煮込み、塩、醤油、ケチャップ、コンソメ、ココナッツパウダーとカレールーで調味して作っています。トマトを結構多く使うので、酸味を感じますが、それとココナッツパウダーが合うのでょうか、我が家にやって来る学生さんたちは、『とても美味しい!』と喜んでくれました。

中国の街にスーパーでは、擬似カレールーが売られていて、専門店においてある日本の物とは、味が違っていました。でも、みなさんは、カレーを食べる様になってきているのです。わが家の冷凍庫には、作り置きが凍らせてあって、不意の来客時に溶かして出すのです。けっこう便利です。

帰国後、あまり作っていないのです。家内の食が変わったのか、ちょっと刺激が強いのか、食べないからです。また作って見ることにします。

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