引越し第一夜

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向こうの空に見える、明けの金星、明星です。カーテンの寸法を間違えて、カインズで買ってしまって、カーテンなしの窓から、明けの明星が見えます。隣で、いびきをかきながら長男が寝ています。

昨日、友人が通勤ラッシュで道路が混んでいる中、高根沢まで、家内と私を迎えに来てくださって、無事に新居に着きました。友人と長男が助けてくれ、友人のご子息の家具店の車を借りて、小物の移動が終わりました。今日は、長男のクラブの方、華南の街から医療路用ロボットの研究で留学中の若き友人、昔、共に多くの日を過ごしたご婦人、次男が、手伝いに来てくれます。

数えるのをやめたいほど、引越しを重ねて来た私は、今や、ほとんど長男に任せにすることができるほど、歳を取りました。実によく働いてくれています。家財道具のない私たちなので、多くを友人から頂いています。巴波川の流れが眼下に見え、眺望の好い四階に住み始めたところです。

〈引越し魔〉の私に、よく我慢してついて来てくれている家内も、病気を忘れさせてくれるほど順調です。『わたしは病人ではないんです!』と、樋野興夫氏の著書を読んで啓発されて、自分を見ています。昨夜は、なんとか言う、うどんのチェーン店で、熱い牛肉と大根おろしうどんを美味しそうに食べていました。ちょっと肉が固かったのですが。

ここが私たちの「終の住処(ついのすみか)」にはならないで、まだ引越しを重ねて行くのでしょうか。ここは、まさに〈住めば都〉です。訪ねて来る人が、元気になり、励まされ、命に満ち溢れて、楽しくなれる様な家でありたいと願っています。

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