ヒーロー 2

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昭和33年(1953)2月24日から、次に年の7月5日まで、KRTテレビ放送(現在のTBSテレビ)系列で放映されたドラマ『月光仮面』に、次の様な主題歌がありました。

1 どこの誰かは 知らないけれど
誰もがみんな 知っている
月光仮面の おじさんは
正義の味方よ よい人よ
疾風(はやて)のように 現れて
疾風のように 去ってゆく
月光仮面は 誰でしょう
月光仮面は 誰でしょう

2 どこかで不幸に 泣く人あれば
かならずともに やって来て
真心(まごころ)こもる 愛の歌
しっかりしろよと なぐさめる
誰でも好きに なれる人
夢をいだいた 月の人
月光仮面は 誰でしょう
月光仮面は 誰でしょう

3 どこで生まれて 育ってきたか
誰もが知らない なぞの人
電光石火(でんこうせっか)の 早わざで
今日も走らす オートバイ
この世の悪に かんぜんと
戦いいどんで 去ってゆく
月光仮面は 誰でしょう
月光仮面は 誰でしょ
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この『月光仮面』は、川内康範原作・脚本による児童向け冒険活劇でした。現在も子どもたちに人気のある〈仮面・変身ヒーロー番組〉のはしりというべき作品です。放映開始の夕方6時(途中から7時からに変更)前には、広場や銭湯から子どもの姿が消えたといわれるほどの大人気作品でした。

家にテレビのない時代、これを見せてくれる食堂や雑貨屋さんに行っては見せてもらった、胸踊らせるテレビ番組でした。白装束でオートバイにまたがった「正義の味方」、「よい人」、「誰でも好きになれる人」、「夢をいだいた月の人」でした。弱きを助け、悪しきを砕く《ヒーロー》だったのです。悪者を懲らしめるのですが、命を奪う様なことを避けるヒーローでした。
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多くの子どもが、風呂敷のマントを肩にかけて、跳びはねて真似をしていました。日本版の「スーパーマン」だったのでしょうか。主人公は正体不明で、隠されていましたが、子どもたちはだれかを知っていたのです。佐賀の洪水の時に、お忍びで《スーパーボランティア》の尾畑春雄さんが、軽自動車にまたがって駆けつけたとニュースが伝えていました。まさに、《令和の月光仮面のおじさん》ではないでしょうか。売名ではなく、マントも仮面もなく、〈ねじりハチマキ姿〉で困っている人に、そっと手をのべて、黙って去っていく、神出鬼没の男の中の男です。
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